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凪はパジャマのボタンを止めて、ベッドに飛び込んだ。
スマホを充電器に繋いで、灯りを消す。
⸻楽しくなかった⸻
「どうしてだろう」凪はつぶやいた。
小学校の頃から両親に連れて行ってもらってゲームをして遊んだり、中学に入ってからも二人で行って似合う服を選んだりし合っていた。
「私が変わったの? 悠が変わったの?」
凪は学校での悠真を思い起こした。
女の子たちに囲まれて、得意のスマイルを披露する悠真。
「悠は、変わってない」
⸻私が、変わったの?⸻
⸻なにが?⸻
スマホの着信音が鳴る。
優奈からのメッセージ。
凪は枕に顔を埋めた。
「可愛いアクセサリー、おねだりした?」
ハートマークの絵文字が付いていた。
「って、美咲と里奈まで!」
グループメッセージで、二人から悠真と一緒にイオンに行った感想を聞かれた。
「優奈だな〜」
凪はスーンとした顔で打つ。
「ラーメンが美味しかったからオススメ」
三人はがっかりスタンプを送ってきた。
凪はふと、あのウエディングドレスが浮かんだ。
⸻白と銀色の綺麗なドレスだったな。ヘアセットとお化粧もして、いつか写真を撮って見たいな⸻
凪は笑ってしまった。
⸻隣の人が必要ね⸻
グループメッセージを打つ。
「気に入った、服はあったよ。っと」
どんな服なの? と美咲。
凪の指は少し止まって、文字を打つ。
「白っぽい服」
凪ほんと白い服が好きね。私ならすぐ醤油で汚しそう。と里奈。
凪はふふっと笑う。
「高そうな服だったから、触れなかった」
それじゃあ流石の悠真君も手がでないね。と美咲。
四人は画面越しで笑い合った。




