銀河英雄いっぱい伝説
銀河英雄伝説のアニメーション版では、登場人物が死ぬとそれを演じていた声優も二度とでてこないことになるので、アニメが長く続いてしまうと次に演じるための声優が足りなくなってしまうこととなり、大量の声優が消費されてしまうという現場的には困ったことになるぞという傾向が示されていたのだが、これを解消する方法と言えば、
「そうですね。最初のほうにベテランの声優さんが配置されてしまうと、次々と死んでしまってベテラン声優が使えなくなってしまう。でも、この困難さ、新しい声優を発掘できるチャンスではありますね。あーッ」
「あ、消えてしまいましたね、どうやら、一言言ったら、あーといって消えてしまう小説のようです。銀英伝では、帝国には大将がたくさんいます。そのたびに声優さんが大将にコスプレして演じているとか演じていないとか。いや、最初のうちにベテラン声優が倒れてしまうと、声優についてるファンは大変ですよね。場合によっては、見なくなってしまう。あーッ」
「どうも、科白は続くのですが、一文しかでてこないので、情景描写とか性格の描写とかがないので、つまらなくはないですか? あーッ」
「いや、大丈夫でしょう。そこの続くひとが前の人の描写を続ければいいのです。最初に落ちたのが A さんで、次の落ちたのが B さんです。そして直前に落ちたのが C さんで、私が・・・あーッ」
「それは名前しか羅列していないので、想像力が働かないのでは? それに A さん、B さん、C さんと続けていくと、D さんが想像できるわけですが、実は、直前に落ちたのは・・・あーッ」
「え!? ちょっと待ってください、A さん、B さん、C さんと続けたときに、その後は落ちてしまうという謎解きなんですか? いや、そこの連続性がですね。ひょっとして、あーッ」
「なるほど、解ってしまいました。これは私の灰色の脳細胞でも、ピンクの筋肉ぐらい明白なところです。具体的な名前を出す。いや、仮に、その犯人の名前を出そうとすると、あーッ」
「どうも、そうらしいですね。謎ときなのか、謎かけなのかわからないですが、これはミステリー仕立てになっているようです。例えばですね、ここで未知の・・・あーッ」
「あ、ええと、ちょっとまってください。何か言及しようとすると、落ちるという現象なんですか? あの、その悪口を言ったとか指摘を、あーッ」
「え、それってデスラー総統の床が、あーッ」
「いや、ひょっとして、へうげものにある織田信長が、あーッ」
「待って待って、ミステリー仕立てじゃなくて、誰かの怒りを買うと消え去るんですか? あ、あー・・・・いや、大丈夫のようです。誰かの怒りというわけではなさそうですね。何かに忖度して喋らないといけないというわけではないですね。でも、そうなると、どうしましょう。あ、そうだ、ひとつ思いつきました。つまり、黙・・・あーッ」
「・・・あーッ」
「いや、ダメです。黙っていても落ちてしまうみたいですよ。でも、表現の自由ってことで喋ることは許される。けれども、なにか喋っていると、何かに触れて落ちてしまう。・・・そうですね、あ、何か喋らなくてはいけないみたいです。そう、ええと、何をしゃべればいいのでしょう。その、ええと、こんに・・・あーッ」
「待ってください。挨拶とか天気の話とか、無駄話はだめなようです。お日柄がイイ・・・あーッ」
「え、え、どうやら時候の挨拶もダメっぽいので、きちんと問題を明確にしましょう。目的があって、きちんと手段を踏めば、解決できる問題ということなのでしょう。ああ、大丈夫ですね。これは、ミステリーであって、誰かの怒りを買う訳ではない。・・・あ、これも大丈夫そう。そうなると、最初の落ちた三名、それに引き続く方々がヒントになっています。落ちた方はどこに
・・・・あーッ」
「落ちた人を探索してもいけないようです。ええと、どうやって解決したらいいのか、オチはどうなるのか、日本はどうなるのか、世界はどうなるのか心配ではありますが、きっと、内閣の支持率も上がっているの良い方向に・・・あーッ」
「だめだめ、今回は時事ネタはなしということでしょう。これは、何かのトリックと設定だけで乗り切らないといけないパターンです。銀英伝に関わるわけですから、宇宙に関係するスペースオペラ。このあたりを絡めないと読者は納得しません。それ以外のことを、あーッ」
「ひょっとして、俺は海賊王に・・・あーッ」
「だめだめ、版権ものは駄目ですよ、これは絶対、宇宙・・・あーッ」
「宇宙、え、宇宙ですか、これ、ひょっとして、ブラックホールのシュヴァルツシルト空間に落ち込んで、あーッ」
と思いきや、腕が掴まれ、ブラックホールに落ち込む落下した声優たちが数珠つなぎになって
「ファイトー!!!」
「いっぱーつ!!!」
「元気、はつらつオロナミン D !!!」
と叫びながら、やっぱりブラックホールに落ちてしまうのは、
それ、C やないけ!・・・あーッ。
【完】




