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1.婚約破棄

嚙み痕で愛を語るシリーズと同じ世界観の作品です


「アンリ・ドーヴェルニュ、貴様との婚約を解消する!」

「しませんよ、そんなもの」

 それより仕事をしてください、殿下、と涼しい声が会場に響き渡る。そんなわけで王太子殿下による卒業パーティーでの、劇的で、刺激的で、破滅的な婚約破棄のストーリーは呆気なく幕を閉じた。









「……いや、王太子の俺が言うんだから、解消するんだよ」

「しませんよ」

 フェリクス・ドローレスはプルウィア国の王太子で、理路整然、溌剌としたその言動に多くの人間が魅了されている。加えて母親に似た美しい顔立ちに、少しウェーブがかったアッシュブラウンの髪、それにルビーのような明るい赤色の瞳が印象的だ。誰からどう見ても人目を惹く男だった。

 フェリクス自身も、自分自身に、王太子という地位に、それなりの価値がある事を良く知っていた。誰もが彼に従い、誰もが彼の思うまま動く。

 大国の王太子だ。来年、即位することも決まっている。

 身の振舞いについても、軽率な行動を取る事なく、実直に誠実に過ごしてきたと自負している。

 けれど、もうすぐ即位する、という時に、運命の出会いを果たしたのだ。

 隣には真実の愛を貫いて、ようやく供にいることを約束してくれた女性が寄り添っている。男爵家のディートリンデ・リーゼンフェルトだ。フェリクスの学校に編入して来た彼女は、男爵家の妾の子だという。

 母親は庶民だったらしいが、ディートリンデを孕んだ母親は、そのまま姿を消していたらしい。そしてつい最近、母親が亡くなったと同時に、男爵家の迎えが来て、これからは貴族として生きるのだと言われた。美しく長い金色の髪に、青色の瞳、白い肌は、見る者を魅了する。鈴のような声で笑い、天使のような笑顔を浮かべる姿に惹かれないものはいなかった。そうして、フェリクスもまた彼女に惹かれた。

 庶民の出でありながら、良く学び、努力し、フェリクスに対しても分け隔てなく接するその姿に、心魅かれたのだ。

 けれど問題があった。フェリクスにはすでに、婚約者がいたのだ。

 幼い頃に決められた、侯爵家の、オメガの男。

 いずれフェリクスの子を産むのだと、ずっと側にいる相手だ。

 アンリ・ドーヴェルニュ。隣国の王家の血筋だという彼は、昔から何にも動じず、何にも感情を動かされず、淡々とフェリクスの隣に立っていた。

 パートナーが必要なパーティーがあれば必ず、アンリが隣にいる。だから勿論国中の貴族にも、フェリクスの伴侶となるのはアンリだと言うのが周知の事実だった。ディートリンデと出会うまでは、フェリクスとてそれでいいと思っていたのだ。

 王太子として責務を果たすのであれば、相手は選ぶべきじゃない。

 必要な相手が宛がわれるのだから、その相手を大事にするのだと幼いころから教わって来た。

 今でもその考えについては最もだと思う。けれどその一方で、不満があったのも事実だ。

 なんせアンリといてもつまらない。笑いもしなければ、泣きもしない。一度あまりに表情を変えないものだから、アンリを泣かせてやろうと悪戯を仕掛けたことがった。けれどそれが使用人に見つかって、結局最後に怒られて泣いたのはフェリクスだった。アンリはそれを呆れた顔で見ていた。

 もう互いに十八歳で、成人だ。自分の事は自分で決められる。

 王太子としての責務は果たす。

 けれど、フェリクスは自分の隣に立つ人間だけは、自分で決めたいとずっと思っていた。

「……フェリクス様」

 アンリが亜麻色の髪を、さらりと耳にかけてこちらを見上げてくる。

 首筋まできっちりと隠された衣装は、フォーマルな場で多少華やかに装飾されてはいるが、それでも他のパーティー参加者と比べればいくらか地味だ。淡い水色を基調とした服は、長い白いローブが柔らかく動いて、アンリの印象をよく引き立てている。アンリの短い髪が、さらりと揺れて、隠されていた琥珀色の瞳が露になった。目尻のほくろは見慣れた位置にある。

 アンリの瞳が、まるで観察でもするかのように、フェリクスを見つめていた。

 昔から、アンリはフェリクスに厳しい。アンリが言う事が間違っていたことは無い。

 だからフェリクスは、正直に言うとアンリが苦手だった。

 ごくり、と唾を飲み込む。わかっている。こうやって見上げてくるアンリは、大抵、フェリクスに小言を言おうとしているのだ。

「婚約破棄っていうのは、私たちだけの問題ではないのはお分かりだと思いますが、あのように皆の前で宣言するものでもございません。そうしたいのであれば、それなりの手順を踏んでください」

(…………婚約破棄したくないとかじゃないのかよ)

 一瞬、期待したのだ。

 いつだって表情を変えない、感情の動かない、アンリが、フェリクスの婚約破棄宣言で心を動かしたのではないかと、期待した。責められるかと思ったのだ。なぜ、どうして、あの女をどこから連れてきたのか、と、そう言われるかと思っていた。

 さすがに幼い頃からずっと、婚約者として存在していた相手に見捨てられたら、彼だって寂しがるかと思っていたのに、そうではないらしい。


 アンリは別に、フェリクスの事が好きではないのだ。


 王太子として、立派にしていることだけがアンリの望むことだ。

 その点、今、隣に立つディートリンデはフェリクスの周りにいる人間とは違い、控えめで、大らかで、常にフェリクスの事を考えてくれている。これ以上に無いほど国母に相応しい。フェリクスの隣に立っていて欲しいと思う。思いやりこそ、この国に必要なものだ。フェリクスを愛していると言ってくれた。

 少なくとも幼い頃からずっと側にいて、今まで一度だって笑った事のない、アンリ・ドーヴェルニュよりはずっとずっと愛らしい。


 けれど、婚約破棄が簡単にできない事は、フェリクスにだってわかっている。

 貴族でオメガのアンリは、この国では希少な存在だった。他国ではそれなりにいるオメガも、この国、プルウィア王国ではあまり存在していないのだ。

 フェリクスはアルファで、アルファの子を作るには、オメガが相手に必要だ。アルファ、ベータとも子を作る事は出来るが、アルファの子を作るのにはオメガの血が必要なのだ。

 貴族で、オメガで、フェリクスと年が近い相手はアンリしかいない。

 優秀な子が欲しければ、アンリと子を作るべきだと誰もが口を揃えて言うだろう。

 けれど、この国はまだアルファに拘っているが、アルファでなくとも優秀な人材がいることは、近隣の国を見ていればわかる。だから、フェリクスは自分の代ではその慣習を取り払ってもいいと考えている。

 少なくとも、共に国を背負って立つ相手と、互いに思いやりを持って接することが出来ない関係なら、それは相応しくないと考えていた。

「……とにかく、時間はかかるかもしれないが、婚約は破棄する。アンリもそのつもりでいてくれ」

「はぁ、まぁ、しませんけど……」

 

 それから、卒業パーティーでのことが父王に知られてしこたまに叱られた。

 勝手なことはするな、婚約破棄がしたいと考えているなら、皆の前で先に宣言するのではなく、まずは相談しなさいと、まるでアンリと同じことを言う。

 いつもなら、フェリクスだってそうするつもりだった。

 けれど、ディートリンデが不安がったのだ。このまま、誰にも二人の関係を知られないままでは、いずれ貴方はアンリ様と結婚なさるのでしょう、と泣かれて、それで心を動かされた。宣言するなら、卒業パーティーで、貴族も、貴族の子息も揃う場で言うべきだと思ったのだ。

(……アンリには根回しくらいしておけばよかったか)

 自分らしくないことに、何故か、あのように宣言するのがベストだとその時は思ったのだ。

 正直に言えば、たぶん、アンリを、泣かせたかった。

 泣かれたら、慰めて、

(……それから、)


「フェリクス様」

 父王にしっかりと叱られて、項垂れながら部屋に戻ると、部屋の前にアンリが立っていた。

 学生服ではないと言う事は、一度家に帰ってから尋ねてきたのだろう。

「アンリ」

「少しお話をしませんか」

「……いや」

「お話をしましょう」

 お話をしましょう、と言ってくるときの、アンリは、怖い。

 きっと理論武装してフェリクスを説得する材料を、揃えてきている。

 いつだってそうだ。アンリがそんな様子だからこそ、父も母も、フェリクスに厳しくはなかった。フェリクスが馬鹿をやれば、勉強をサボれば、その度に、それがいかにフェリクスにとって不利益になるか、アンリに淡々と説明されるのだ。

 そして、結局いつも説得されてしまう。

「……今じゃないと、ダメか」

「はい、今が良いです」

 控えめでも、穏やかでもない。ディートリンデとは真反対の、感情の無いロボットのような男だった。

 いつだってよく勉強していて、フェリクス以上に、各国の政治情勢も、歴史も、言語も、経済の状況も知っている。この国の事だって、フェリクス以上に王家の系譜を暗記している。

 昔から何においても、アンリは優秀で、フェリクスがアンリに勝てた試しがない。

 だからフェリクスは、アルファ以外にも優秀な人間がいることを知っているのだ。目の前に、一番、地位が低いと言われているオメガが、フェリクスよりも優秀なのだから、だから、アルファだとか、オメガだとか、馬鹿げている。

 この国の貴族はこぞってアルファを欲しがって、そのせいで無理に近隣国からオメガを誘拐してくるような馬鹿がいて、問題になっている。けれどアンリを見ていると、アルファが特別優秀なわけではないのだと思い知らされる。

(…………惨めだ)

 アンリの側にいると、いつだって、フェリクスはやるせない思いに晒される。

 オメガとして産まれさえしなければ、アンリの相手はきっとフェリクスではなかっただろう。

「どうぞ」

 どうせいくら言っても、アンリは引かないだろう事がわかっているから、私室への入室を許可する。フェリクスの予定だってどうせ事前に確認して来ているに違いない。だから、この後フェリクスには何も予定がないこともきっとバレている。

「ありがとうございます。ではまず、私たちの婚約が破棄された場合の損失と、その際に必要となる手続きについて整理をしましょう」

「……はい」

(なんで、ちょっと前向きなんだ)

 アンリの説明は、婚約破棄を許すものでも、受け容れるものでも無かった。

 まずは、影響範囲の確認とばかりに、事務的な話が続いていく。

「まず、私たちの婚約が解消された場合ですが、私の生家が隣国の王家と通じているのはご承知かと思いますが、そちらの国とのパワーバランスにも影響が出ます。以前より、隣国のウシュク=ベーハ帝国より、我が家には商人が来ており、情報を仕入れられております。我が家が懇意にしている商家があるからですが、それがなければ、帝国は、対外的な鎖国をしている国であり、情報が入ってこない事になります。魔法技術の進展ではウシュク=ベーハ帝国が最先端です。我が国は雨が多く、魔法技術で雨の災害による影響を抑える研究をしていますが、これには、いずれ帝国の協力が必要になります。この点で、今後王家と、我が家の交流が途絶えた場合、婚姻関係がなければ、この情報は我が家の内で握られることになります。これが懸念となる一点目」

「……この婚約が破棄されたら、俺とお前の交流は途絶えるのか」

「それは殿下次第でございます。けれどディートリンデ様は気分を害されるのではないでしょうか」

 それはそうだ。いつまでも元婚約者が側にいれば、ディートリンデは辛いだろう。

 けれど、この婚約解消の影響の、一点目、と述べられたものが既に重すぎる問題だった。フェリクスも考えていないわけでは無かったが、説明をされると確かに重要なポイントではある。

 帝国との情報の橋渡しは、今、アンリの家が担っている。王家に少しでも早く、アンリの家の血筋を入れることで、このパイプを王家に繋ぐことは必須だと思えた。

(……結局また、説得させられそうだ)

「二点目ですが、将来的な業務量についてです。王太子の婚約者、と言う事であれば、まず王太子の伴侶となる事が見込まれた時点で王妃になる教育が始まります。貴族としての振舞いに加えて王族としての知識、社交の技術、ダンス、手紙の書き方、それらを学んで頂く必要があります。フェリクス様は、私がそれらを幼少の頃から学んでいた事をご存じでしょう? それを、王太子の婚約者であるうちに済ませて頂きます。王妃になってからでは遅いのです。来年の、即位式までに間に合わせる必要があります。このことはディートリンデ様はご存知でしょうか?」

「……言ってない」

「ではお早くお伝えください。これは逃げられるものではありません。王妃になると言う事は、それに見合うスキルが必要です。私が、幼い頃から、この齢になるまで掛けて身に着けたスキルを、ディートリンデ様には、来年までに身に着けて頂く必要があります」

(……まずいな)

「…………アンリ、お前の見立てだと、庶民の娘がお前と同じくらいの知識レベルになるには、最低何年かかる」

「ディートリンデ様は、先日学校に入られるまでに、勉学をされたことが無いと聞きました。文字の読み書きが難しいと聞いております。その状態からですと、……みっちり寝ずに詰め込んで、朝から晩までやって、早くて五年でしょうか」

「……ディートリンデは物覚えがあまり良くない」

「では十年必要かもしれませんね、最低限のところからこなすとしても、ダンスなどは今から始める必要があります。結婚が決まれば各国からの招待も始まるでしょう」

 羊皮紙に議論すべきポイントを丁寧に羽ペンで記していく、アンリの字は美しい。

 アンリとて、子どもの頃はうまく字が書けたわけじゃない。最初の頃は、それこそ、フェリクスの方が字が上手かった。それで教えてやったのだ。上手く書けないなら俺が教えてやる、と、二人で朝から晩まで、ずっと図書室に籠って字の練習をしていた。

『字が汚い王族なんか恥ずかしいぞ、アンリ。相手に顔は見えないんだ。字だけで判断されるのだから、美しい方が良い』

『はい、フェリクス様』

 そう言って、文句も言わずに、字の練習をしていた。

 珍しくアンリに勝てる事があって嬉しかったのだ。アンリに字を書いてやって、それをアンリが真似して、そうして字の練習をふたりでしていたので、アンリの書く文字は、フェリクスの書く文字に癖が良く似ている。

(あれを、またやる時間はもうない)

 ディートリンデは、庶民の出で、明るく穏やかで、愛らしい少女だが、アンリのようになれるだろうか。王妃教育のことを説明していなかったのは、フェリクスの狡さだ。

 今はもう、王妃教育に付き合ってやれるほどの時間がフェリクスには無い。今日は予定が入っていたものが、直前でキャンセルされたので時間が空いているが、普段は分刻みで予定が組まれている。

(そう言えば、アンリとこうして二人きりなのも久しぶりだ)

 アンリはいつ見ても落ち着いている。フェリクスも忙しいが、アンリも忙しい。同じように学校に通っていたが、アンリの方が年下で、卒業は来年になる。だから最後の学年で、卒業論文を書いているらしい。

 テーマはこの国の将来的な発展の可能性についてだと言っていた。魔法技術、治水、オメガとアルファのダイナミクスのコントロール、それらをテーマに論文を書いていて、まだ未完成だがそれが素晴らしいと担当教授から聞かされていた。

『アンリ様は良い王妃様になられますな』

 アンリほど、この国の事を考えている人間はいない。フェリクスだって、この国が好きだ。雨が多いけれど、雨上がりの景色は美しいし、食べ物もおいしい。人々はおおらかで、朗らかで、陽気だ。この国が良くなればよいと思っている。

 その点ではずっと、アンリと同じ方向を向いている。

(……婚約を、破棄しても、この国に尽くしてくれるだろうか)

 突然、漠然とした不安が襲ってきた。

「それでは三点目の懸念点ですが……」

「…………お前は、どうするんだ」

「はい?」

 説明しようとする、アンリを遮って言葉を続ける。

「婚約破棄されたらお前はどうする。…………嫁ぎたいなら、相手を見つけてやるし、その…………」

 言ってて、随分自分に都合がいい事を言っていることに気が付いて、思わず目を背けた。婚約破棄はしたい癖に、この国には囲っておきたいだなんて、虫が良すぎる。

 王太子に婚約破棄をされたオメガが、まともな扱いを受けられるとは思わない。

 年老いたアルファの貴族に、子どもを産む道具にされるかもしれない、と思い至って怖気が走った。

 婚約を破棄したとしても、アンリに不幸になって欲しいわけじゃない。

 これまで、隣に立って、同じ目線でこの国を見つめてくれていたのはアンリだけだ。 フェリクスを好きになる事は無くとも、それでも十分に、国に尽くそうとしてくれている。フェリクスが、何かを相談する事があれば、相手はまずアンリになるはずだった。

「……そうですね。考えた事も無かったですけど、オメガなので、いずれどなたかアルファに嫁ぐと思います」

「なら……」

「けどこの国の、アルファには嫁げないでしょう。王太子に断られたオメガなんて誰も欲しがらないでしょうから。どこか、別の国にでも行きます。その方が、貴方も安心でしょう?」

 事も無げに言われた言葉に、冷水を頭に浴びせられた気分だった。

(……アンリは、いなくなるのか)

 フェリクスは、昔から運動がそれほど得意ではなかった。芸術や、勉学での才能は、アルファとして如何なく発揮できたが、ダンスは得意では無かったし、騎士としての武芸もそれほど才能は無かった。

 それでもダンスは、アンリが根気強く付き合ってくれて形にはなったし、今も、定期的にふたりで練習をしている。騎士として最前線に立つことはもう無いだろうが、それでも剣を振ることや馬に乗ることは、出来て損は無いと、ふたりで遠乗りをして、弓で獲物を捕まえたり、剣を振るうこともしていた。

 ディートリンデとはそんなことは出来ないだろう。アンリは、オメガであれど男だから、そうやって足が動かなくなるまでダンスをしたり、剣を振ったりができたのだ。

「…………そうか」

 その言葉を返すので精一杯だった。

(アンリと、一緒になるほうがいいだなんて事、言われなくたってわかってる)

 いつか、アンリが誰かと一緒になるのを、パーティーで見かけるよりはいいのかもしれない。自分以外の誰かと、穏やかに過ごすアンリを見て、自分は何と声を掛けるだろうか。

「フェリクス様、今日はもうやめますか?」

「……続けてくれ」

(……一度だって、お前は『なんで』と責めないんだな)

 責められたかったのだ、たぶん。


 なんで、

 なんで私以外の相手と、


 そうやって責められて、確かめたかった。

(だって、ずっと一緒になるなら、想い合ってる相手との方がいいだろ)


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