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慕情  作者: yukko
令和
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正樹の気持ち

正樹は驚きました。

日本に大きな地震が起きたからです。

急いで弟・智樹に連絡を取ろうとしましたが、取れませんでした。


「どうして、出ないんだ!! 智樹、お前……

 今、どこに居る!? 無事なんだろうな……

 香澄さんも、無事なんだろうな……。

 クソォ―――っ! 信じれば良かった……。

 智樹! 信じてやれなくてゴメン、な……。」


地震が起きて智樹と連絡が取れなくて、正樹は親と連絡を取りました。

親から聞いたのは、「智樹が被災地に居る」ことでした。

親とも当初は連絡が取れていなかったのですが、災害用伝言ダイヤルで智樹と香澄さんの無事を確認したと分かった時、正樹は感謝したのです。

正樹自身が何に感謝したのか分からなかったのですが、感謝したのです。


⦅弟の命を……ありがとうございます。

 香澄さんの命……ありがとうございます。⦆


両親の安堵は如何ばかりだったかと……どんなに無事を確認するまで心配しただろうかと、両親にも想いを馳せていました。

両親から智樹の知人友人へ無事を知らせたそうです。


「何も出来なかったな……。

 でも、智樹、お前……頑張ったな。」


小さな声で弟に話しかけるように呟いていました。

その時に急患があり、すぐに診察室へ向かった正樹でした。


⦅智樹、僕も無事に日本に帰るから……。⦆


そう誓いながら………。

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