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慕情  作者: yukko
令和
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2023年12月

秋が深まって紅葉が美しい季節、そして、食欲の秋……。

一時期は痩せてしまうほど食べられなくなった香澄でしたが、最近は食べられるようになり、この秋の食欲は以前に戻っていました。


真帆たちがしていた署名活動は、法律を変えて貰うという活動になったそうです。


「ごめんね。私は法律に疎いから……。

 もっと被害者を守れるような法律にしてください。と……

 加害者には出て来て欲しくないからね。

 出来る限り長く入って貰えるような法律にしてください。にしたの。

 意外と賛同して貰っていて、今度、国会議員に渡すの。」

「そんな風になってたのね。ありがとう。」

「ううん。結局、何にもできなかった。ごめんね。」

「そんなことないよ。凄い!! ありがとう。ほんとに……ありがと。」

「どうなるか分かんないよ。だって、ストーカー規制法?

 あれだって、被害者が死亡してから作られたんだって……

 可笑しいよね。誰かが亡くならないと法律が出来ないなんて……。」

「そうね。兎に角、ありがとう。」

「いいえ~。」


あれから、あの男性の刑がどうなったのか知りません。

香澄はもう二度と会いたくないので、今居る場所がどこか、知りたいと思っています。

刑が決まって、刑務所から出た後、加害者がどこに居るのかを知りたいのです。

出来れば加害者とは別の場所で暮らしたいからです。

刑に服さなかったら、どうなるのかも分かりません。

精神疾患による減刑などがあるので、その点も不安です。

不安な中、生活をするので、被害者は精神的にも経済的にも身体的にも大変だと香澄は思いました。


両親が両親の時間を割いて守ってくれています。

これがいつまで続くのか分からないことが不安です。



12月になり、冬の訪れを感じるような日々を過ごしている時に、父方の祖母が入院したとの連絡がありました。

両親と3人で行きました。

その時は祖母が癌だと知らされていました。

余命宣告も受けていました。余命3ヶ月と……。

行く前に正樹さんにLINEで祖母のことを知らせました。

幼馴染夫婦にも、真帆にも………。


年末、大みそかのことでした。

祖母の家に居ると、訪れて来た人が居ました。


「どうして、ここが分かったんですか?」

「教えて貰ったから……。」

「何故? 来たんですか?」

「……………………。」

「話して貰わないと分かりません。」

「話しても……分かって貰えないと思う…。」

「どうしてですか?」

「……………………………。」


どうして来たのか、何を香澄には分からないと言っているのか、何も話してくれませんでした。

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