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慕情  作者: yukko
第二部 エピローグ
163/166

意識

家族なら面会にも行くことが出来るのだと思うと、茉美は高校生なのに「奏真の妻だったら良かったのに………。」と思うようになりました。

コロナが5類になって、もうコロナは過去のものと思っていたのです。

でも、感染者が増えているとニュースで知りました。

それと、正樹夫婦が忙しくなったようです。

感染者が増えて病院は大変になって来たみたいです。


「正樹、結衣さんも、身体には気を付けて! 

 医者の不養生にならないように、な。」

「分かってるよ。お父さん。」

「お前にまで、何かあったら……。」

「大丈夫だよ。何も無いから、ね。」


「お父さん、お母さんもだけど、智樹が亡くなってから……

 心配性に拍車がかかった。」

「そうね。そんな感じだわ。でもね、心配してくださるって幸せよ。」

「そうだな………。」


「茉美ちゃんは、どう?」

「相変わらずだ。奏真君、一色だな。」

「奏真君の意識は?」

「まだだそうだ。」

「そう………。」



茉美が仏壇の前で手を合わせている時に、茉美のスマホから着信音が流れてきました。

茉美は慌ててスマホを取り、電話に出ました。


「茉美です。」

「茉美ちゃん、あのね、あのね、奏真が目を覚ましたのよ。

 あの子、帰って来たの。」

「本当に?」

「ええ、ええ。本当に意識が戻ったの。

 茉美ちゃん、面会できるようになったら連絡するわね。」

「お願いします。待ってます。」

「ええ、ええ。じゃあ、ね。」

「はい。あ、ありがとうございました。」

「いいえ、ありがとう。茉美ちゃん。」


「お兄ちゃん! お兄ちゃん! 奏真が………

 奏真が……… 戻って来てくれた。

 戻って………。う……嬉しい。

 智お兄ちゃん、香澄お姉ちゃん……ありがとう。」

「茉美! 良かったな。本当に良かった………。」


正樹に抱きしめられて、茉美は泣いていました。

嬉しくて、嬉しくて、涙が止まりませんでした。

目覚めた奏真に会いに行く日を茉美は心待ちにしています。

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