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慕情  作者: yukko
令和
107/166

順調

茉美は紗奈の計画通りに行動しました。

もう、ワクワクしているのです。


⦅まずは………、お父さんとお母さんから……。⦆


「お父さん、お母さん、今度の宝塚だけど、お父さんたちは遠慮してね。」

「どうして! お父さんは茉美と行きたいんだぞ。」

「遠慮して! 来週のは遠慮して!」

「茉美ぃ~~~っ。」

「また今度一緒に行こ! ねっ、お父さん。」

「あなた、諦めた方がいいわよ。茉美に嫌われたくないんでしょ。」

「分かった。次こそはお父さん一緒に行くぞ。」

「お母さんもね。」

「うん!」



⦅やった! これで、次に行けるわ。次は、智兄ちゃん…………。⦆


「智兄ちゃん、来週の日曜日、ご予定は如何でしょうか?」

「何? 何の用?」

「ねぇ、智兄ちゃん、宝塚、一緒に観に行こうよ。」

「えっ? 宝塚? ……… それって、お父さんとお母さんが一緒に。」

「行かないの。お父さんとお母さん! 行かないから………。」

「そうなのか?」

「うん!」

「結衣さんは? 行かれるんだろう?」

「うん、結衣お姉ちゃんは行くよ。」

「じゃあ、二人で行って来なよ。」

「智兄ちゃん、チケット勿体ないでしょ。だから!智兄ちゃん、参加ね。」

「もう、決定なのか………。」

「そう、決定なの。」

「……行くよ。って、答えしか認めないんだよな。」

「うん。」

「行くから、時間を教えてくれ。」

「うん。」



正樹はアフリカへ戻り、結衣は日本で子どもを産むので実家に居ます。

時々、正樹の実家に遊びに来ることがあり、智樹や茉美にも会っています。

茉美が好きな宝塚歌劇団の公演に茉美と正樹の両親と行くことが決まっています。

茉美の影響で結衣も今は宝塚が好きになっています。

結衣は高校生の茉美が可愛くて仕方がないようです。

「結衣お姉ちゃん!と呼ばれると嬉しくなってしまうのです。


⦅ここまで完璧じゃん! 最後は結衣お姉ちゃん!⦆


「結衣お姉ちゃん、あのね。来週の宝塚観劇なんだけどね。 

 お父さんとお母さんじゃなくて、智兄ちゃんが行くの。」

「まぁ、そうなのね。」

「うん。」

「お父さんとお母さん、急用とか?」

「ううん。違うの。」

「そうなのね。」

「うん。」

「茉美ちゃん、何かあるの?」

「結衣お姉ちゃんには言おうかなぁ~?」

「やっぱり、何を企んでるのだ? 君は………。」

「あのね………智兄ちゃんの恋のお手伝いなの。」

「えっ? 智兄ちゃんの恋の……お手伝い? 何なの? それっ。」

「あのね。智兄ちゃんの彼女だった紗奈お姉ちゃんが、ね。」

「うん。」

「智兄ちゃんが、高校からずっと好きだった人にまだ告ってないんだって。」

「そうなの……ね。」

「うん。それでね。宝塚観に行くでしょ。その時に二人を会わせよう!って

 紗奈お姉ちゃんが言うの。」

「相手の子のお名前、分かる?」

「うん。紗奈お姉ちゃんから教えて貰ったよ。 香澄 っていう名前の人。」

「香澄………。」

「結衣お姉ちゃん? どうしたの?」

「香澄っていうお名前なのね。」

「うん。」

「茉美ちゃん、このこと、ちょっと待って。」

「どうして?」

「正樹さんに相談してみるわね。」

「えぇ―――っ。どうして正兄ちゃんにぃ~。」

「一度、相談させて……ね。お願い………茉美ちゃん。」


聡明で美しくって茉美が憧れている結衣お姉ちゃんに「ちょっと待って」と言われると、不服ながら「はい。」と素直に可愛く返事をしてしまう茉美なのです。

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