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媚薬

作者: 小波

 

 どうしても叶えたい願いがあった。


 それならこの薬が流行っているよ。無味無臭何に混ぜても誰も気づかない。え!初めて聞いたって。そう、売れてはいるけど皆んなに約束を取っているからね。この話を漏らしたらもうこの薬は買えないんだよ。


 あなたの願いを叶える薬。一日一回、飲ませる相手は1人だけ。


 必ず貴方を愛してくれます。貴方だけを好きにさせます。一切よそ見は致しません。それほど強力なので扱いには気をつけて‥。それとここだけの話ですから口外しないように。


 どうして貴方にこの薬を差し上げるのか?

貴方は選ばれた人なのです。選ばれし人には一般の人間と同じと言う訳にはいかないですよね。そう、特別に初回は無料です。効果が弱まったらまたお越し下さいね。リピーターは多くて人気ですから安心して使ってみて。



 副作用は、もう真実を知る必要がなくなるということですかね。貴方の手に入れたものそれが真実。目の前の美しい液体には人を吸い寄せる何か魔法がかかってる様で‥


 愛に飢えたものは作り物で良いから飢えを満たしたいのだった。飢えというのは食事に限らず判断力を落とすのは皆知っている筈なのに。なんでも美味しく感じてしまう。



 満たされ始めるとそれは中毒になり無くてはならない生活もままならない素晴らしい栄養だと錯覚もし始める。



 惚れ薬、貴方は使いますか?


 もう真実などいらない。真実を知る必要などない。

 

 副作用は本物を探し始めた時に現れますよ。







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