表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/132

国王

「ふふふ、レッサードラゴンの次はフェンリルとワイバーンを出品するか。」国王が宰相に聞く。

「国王様?」宰相は疑問に思う。


「わははは、いったいどんな奴がそんな物を出品しているのだ?」

「はい、何でも『神の身代わり』を名乗る男が出品しているようです。」宰相は記録を見ながらそう報告する。


「なに? 『神の身代わり』だと?」国王が驚愕する。

「はい。」


「300年前に途絶えた、『神の身代わり』様だと。」

「国王様?」


「あぁ、我が家に伝わる伝承にある。」国王が震えながら言う。

「何と。」宰相が問う。


「『神の身代わり』様には、敬意を払え、決して怒らせるなと。」


「はぁ、そうなのですか?」

「かのお方に仇なした者は、一瞬で塵になったと伝えられている。」


「何と?」


「かのお方には、一度王国にご訪問いただこう。」

「御意にございます。」宰相が首を垂れる。


「神の身代わり様には、国賓として来ていただこう。」

「は、仰せのままに。」


「貴族たちにも、触れを出せ。」

「御意。」宰相が首を垂れる。



「まさかと思うが、『神の身代わり』様に敵対する者はおるまいな?」国王が言う。

「300年間、いなかった存在です、馬鹿な者もいるやもしれません。」宰相が答える。


「では、その様な者が現れた場合の対処もしておかねば。」国王が言う。

「ははぁ、仰せのままに。」宰相が答ええる。


「では、組合に早速連絡をするのだ。」国王が言う。

「解りました。」宰相は部屋を出て言った。


「早くお会いしたいものだ。」国王は玉座で物思う。


**********


「さて、神気はどの位戻ったんだ?」俺はミロクに聞く。


「う~ん、戻った神気は3分の1位だね。」

「そうか、その神気を持った奴は、後どの位いるんだ?」


「大きいのが12、中位のが30位?」


「おぉ、そうか。」

「うん。」


「で、近くにいる奴は?」


「今は感じられない。」

「あぁ、んじゃ、旅をしないとな。」

「くふふ、嬉しい事を言ってくれるね。」


「何を言ってるんだ、俺はミロクと契約したんだろう?」


「くふふ、くふふ、本当にもう。」ミロクがくねくねする。

「?」俺は判断に苦しんだ。


**********


 俺は、自分を鍛える為、この町の周囲の魔物を狩り続けた。


「くふふ、そろそろ魔王を討伐するレベルになっているよ。」ミロクに言われて我に返った。


「え? そんなにか?」


「うん、自分のレベルが解るかい?」

「え?」俺は久しぶりに自分のステータスを見る。


名前  :ムサシ。

 ジョブ :神の身代わり レベル88

 生命力 :401 一般成人男性の平均は15

 力   :556 一般成人男性の平均は10

 魔力  :507 魔力適正者の平均は30

魔法適正:有り

 使用魔法:4大属性魔法 (火、水、地、風)、天、闇、?、?

 スキル :剥ぐ者、統べる者 威圧

 耐性  :炎無効 水及び氷無効 土魔法、大地魔法無効、風魔法、暴風魔法無効、毒無効、麻痺無効、精神障害無効、幻術無効、石化無効、汚染無効、即死無効、呪い無効、時魔法無効、睡眠耐性、飢餓耐性、排泄耐性、水分補給耐性


「うむ、耐性関係はあまり変わっていないんだな。」

「くふふ、其処に干渉する奴はあまりいないからね、でも、その他の耐性も頑張るよ。」ミロクが良い顔で言う。」


「んじゃ、そろそろ、旅に出よう。」

「くふふ、嬉しいねえ。」


「どの位の旅になりそうだ?」

「そうだね、半年ぐらいで帰ってこようか。」


「解った、買い出しに行こう。」俺はシズカを連れて買い出しに出る。


「くふふ、何を買うんだい?」


「調味料だ。」

「おや、装備じゃないのかい?」


「別にこれで良いだろう。」俺は着た切り雀の皮鎧を指さして言う。

「くふふ、もっと良い物にすればいいのに。」

「これで充分だ、あぁ、シズカには新しい装備を買ってやろう。」

「え? あたしは別に。」


「良いから、んじゃ、店に行こう。」


**********


「邪魔するぜ。」俺はそう言いながら店に入る。

「はい、いらっしゃいませ。」品の良い女性が答えてくる。


「この娘に似合う、装備を見繕ってくれ。」

「はい、かしこまりました、どうぞこちらに。」店の奥に案内される。


「お見受けしたところ、後衛職のようですがいかがでしょうか?」

「あぁ、今のところはそうだな。」


「でしたら、こちらのローブはいかがでしょうか?」

「ほぉ。」


「くふふ、マジックアイテムだね。」

「おぉ、良いじゃないか、シズカ、着てみろ。」

「はい。」シズカはローブを持って試着室に入る。

「どんな効果がついているんだ?」

「くふふ、防刃だよ。」

「ふ~ん、普通に良いな。」

「君も、そう言う装備にすれば?」

「考えておく。」


 数分後に、ローブを着たシズカが出て来た。

「どうでしょうか?」


「うん、似合っているじゃないか、これを貰おう。」

「毎度ありがとうございます。」


「それと、下着や靴下。靴も見せてくれ。」

「はい、こちらへどうぞ。」店員が案内した先には、俺が言った物が揃っていた。


「シズカ、数日分の下着を選べ、靴は3足だ。」

「はい、でも良いのでしょうか?」

「かまわん。」

「ありがとうございます。」


「ついでに俺の分も買っていくか。」俺は下着や靴下を物色する。


 靴は、厚底のブーツが有ったのでそれにした。


「全部で12G500Bになります。」店員がニコニコしながら言う。

「これで決済してくれ。」俺は、店員に組合のカードを渡す。

「かしこまりました。」店員は店の奥に行き、端末を操作すると戻ってきて、俺にカードを渡す。


「くふふ、持つよ。」ミロクがそう言うと、買った者が全部消えた。


「え? お客様、荷物は何処に?」店員がおろおろする。

「あぁ、俺の魔法だ、気にするな。」


「はい、ありがとうございました、又のご来店をお待ちしております。」

店員がドアの前で深々とお辞儀をした。


「あぁ、又寄る。」俺はそう言い残して、店を出て組合に向かった。


**********


「邪魔するぜぃ。」

「げ、いらっしゃいませ。」

 受付嬢の態度は相変わらずだが、俺はリーンの居るカウンターに行く。


「リーン。」俺は優しく声を掛ける。

「まぁ、旦那様、どのような御用でしょうか?」リーンが目をハートにしながらカウンターの所まで小走りで来る。


「そうでした、旦那様に指名依頼が来ています。」リーンは職員の顔に戻って言う。

「指名依頼?」


「はい、国王様が王国に来て欲しいとの事です。」

「え?」

「くふふ、やっぱり目を付けられたか。」ミロクが笑いながら言う。


「え? 目を付けられた?」

「レッサードラゴンや、フェンリル、バジリスクを短期間で納品したからねぇ。」

「あぁ、そうだった。」


「丁度良いじゃないか。」

「え?」


「旅行を兼ねて言って来よう。」

「そうだな、そうするか。」


「リーン。」

「はい、旦那様。」

「指名依頼を受けるよ。」

「はい。 え?」


「暫く留守にするから、家を頼むな。」

「はい、行ってらっしゃいませ。」リーンは少しだけ悲しそうにするが、にこっとほほ笑んで言う。


「あぁ、今夜詳しい事を話そう。」俺はそう言うと、買い物に戻った。



「おや、ムサシ様じゃありませんか?」俺に声を掛けて来たのは。

「おぉ、ハコベさん、奇遇ですね。」


「いえ、実は、ムサシ様に護衛を依頼しようと思い、組合に行くところでした。」

「あぁ、これから王国に向かうところなので、そっち方面であれば。」


「おぉ、何と言う偶然、私達は王国迄商品を運ぶ事に成りまして、神様の思し召しですね。」

「そう言う事なら、喜んで、あぁ、俺の成績になるので、組合に正式に依頼してください。」


「解りました、出発は明後日の朝6時に南門の前で。」


「はい、今回もよろしくお願い申し上げます。」俺は頭を下げる。


「いえ、いえ、ムサシ様、お願いするのは我々です、どうか頭をお上げください。」

そう言いながらハコベがおろおろする。


「ははは、解りました。」俺は頭を上げて言う。


「では、明後日に。」ハコベは頭を下げる。


 ハコベと別れた俺は、最初の目的であった調味料を大量に仕入れた。

「ふふふ、これで、移動中の食事が楽しみになるな。」


「くふふ、身体が戻ったら、絶対に食べさせるんだよ。」

「解ってるよ。」


「くふふ、絶対にだよ。」


「因みに、今持っている肉はどの位ある?」

「くふふ、オークの良い所が300Kgくらいに、ミノタウルスのお肉が40Kg弱だね。」


「あぁ、ハコベ達に、何回か振舞ってやるか。」

「くふふ、ムサシへの信仰が高まるね。」


「何だよ、信仰って。」

「そういう目をしていたよ。」


「はぁ、そう言う事にしておくよ。」

「くふふ、たらしだね。」

「言ってろ。」


 俺達は、買い物を済ませて家に帰った。



お読み頂きありがとうございます。

宜しければ、評価をしていただけると励みになります。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ