サタン
今年初めての投稿です。
だいぶんさぼってしまいました。
「これは?」俺は魔道具らしきものを手に取った。
「くふふ、鑑定を出来るアイテムだね」
「あぁ、俺には不要か」
「くふふ、そうだね」俺はそれをミロクに渡す。
「さて」俺はダンジョンの先を見る。
「くふふ、お客さんがいっぱいだね」
「あぁ、そうだな」俺は先に進んだ。
「ぐももももぉ」マスターオークが道を塞ぐ。
「てい!」俺は天叢雲剣を一閃する。
マスターオークは魔石に変わった。
「ちっ、お肉は残らなかったか」
「くふふ、ダンジョンだからしょうがない」
「あぁ、そうだな」俺は先に進んだ。
「きしゃぁぁ」ドラゴンゾンビが現れた。
「うわぁ、ドラゴンゾンビだ」俺は嫌そうに言う。
「くふふ、食べられないね」
「腐った肉を食う趣味は無いぞ」
「くふふ」
俺は天叢雲剣を抜いてドラゴンゾンビに向かって走った。
「てい!」俺はドラゴンゾンビの首に飛んだ。
「とりゃぁ!」俺はドラゴンゾンビの首を一閃した。
ドラゴンゾンビも魔石に変わった。
「変に肉とかが残らなくてよかった」
「くふふ、そうだね」
俺は先に進んだ。
「ぶもぉぉぉ!」
「オークキングか」俺は天叢雲剣を抜いて瞬歩で近づいた。
「ドコン!」オークキングが手に持った棍棒を振り下ろした。
「あっぶねえ」かろうじて避けた俺はそのままオークキングの足を天叢雲剣で切り裂いた。
「ぶもぉぉぉ!」オークキングは自分の体重を支え切れずに倒れる。
「止めだ!」俺はオークキングの首を跳ねた。
「おっ、お肉が残った」俺はそれをミロクに渡す。
「くふふ、良かったね」
「さて、そこに階段があるんだが」
「くふふ、次の階層に行く階段だね」
「あぁ」
「行くの?」
「当然」そう言って俺は階段を下りた。
「うわぁ」そこは極寒の階だった。
「ガキーンの鎧が無ければきついな」
「くふふ、そうだね」
「普通の冒険者は、ここまで来れないし、来たとしてもこれじゃ活動できないよな」
「その通りだね」
「このダンジョンは封印した方が良いかな」
「くふふ、そうだね」
「次はなんだ?」
「くふふ、やばい」
「え?」
「やばい」
「何がいるんだ?」
「くふふ、悪魔?」
「え?」
「悪魔だよ」
「なんだそれ?」
「くふふ」
「よく来たな。覚悟しろ」それが言う。
「まぁ、アークエーモンがいるんだから、悪魔がいてもおかしくはないか」
「くふふ」
「余裕だな、人間」それが言う。
「大人しく魔界に帰れば、死なないで済むぞ」
「ほざけ!」悪魔が魔法を飛ばしてきた。
「何だ? 真っ黒な魔法?」
「くふふ、呪いだね」
「なんだ、俺には効かないよな?」
「あぁ、そうだね」
「んじゃ、天叢雲剣でサクッと」俺はそれを切った。
「何だと?」悪魔が驚愕する。
「俺、呪い無効を持っているから」
「まさか」悪魔が叫ぶ。
「他の攻撃方法があるなら今のうちにやってみろ」
「何だと?」
「次の瞬間にはお前は消滅しているからな」
「馬鹿な」
「事実だ」
「ふはは、たかが人間が、我ら悪魔を亡ぼせるのか?」
「くふふ、聞こえているなら脅威しろ、天叢雲剣は魔物も滅ぼす」
「どこから声が?」
「俺は神の身代わりだ。攻撃しないなら行くぞ!」
「ま、待て!」
「待たない!」俺は悪魔の首を一瞬で跳ねる。
「くはぁ」悪魔が塵になって消えていく。
「あっけないな」
「君が強すぎるんじゃない?」
「そうかな?」
「くふふ」
「さて、下への階段があるけど」
「行くしかないだろう」
「くふふ」
俺はその階段を下りた。
「きしゃぁぁぁ!」叫び声が聞こえる。
「何だ?」
「キマイラだね」
「このダンジョン、何でもありだな」
「くふふ、そうだね」
「食えそうもないな」
「くふふ、君の原動力が心配だよ」
「今は食う事が大優先だ」
「くふふ」
「で、キメラってどう言う能力があるんだ?」
「一番厄介なのは、しっぽの蛇の石化だね」
「あぁ、俺には無効だな」
「本体頭の毒ブレス」
「其れも俺には無効だな」
「後は爪による麻痺攻撃だね」
「其れも俺には関係ないな」
「くふふ、全くだ」
「素材が取れれば良いな」
「くふふ」
「きしゃぁぁぁ!」
「五月蠅いよ」俺は瞬歩で飛びキマイラの首を天叢雲剣で跳ねる。
「くふふ、魔石になったね」
「あぁ、変なものが残るよりも魔石の方が良いな」
「くふふ、そうだね」
「さて、また階段があるんだが」
「次の階層への階段だね」
「まだあるんだ?」俺は嫌そうに言う。
「これが最後だと良いな」
「くふふそうだね」
「はぁ、振りに聞こえる」
「まさかぁ」
俺は諦めて、その階段を下りた。
「おや?」
そこは静かな場所だった。
「なんだ? 存在を感じられない」
「わはははは、よく来たな」その存在が声を出す。
「あぁ、何処から?」
「解らないか? お前のすぐ後ろにいるぞ」
「何?」俺は振り返る。
「わはははは、わざわざこんなところまで殺されに来たか」
「何だ、又悪魔か」
「くふふ、ネームドだね」
「ネームド?」
「如何にも、我はサタン」
「サタン?」
「そうだ、どんな悪魔を知っているのかは知らないが、我をそいつらと同格に考えるなよ」
「有名なの、ミロクさん」
「えぇ、一応は」
「ふ~ん」




