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No.7 手助け

「あれ、どうしたのカンナ君?張り切って校舎に向かったにしては帰りが早いんじゃない?もしかして、出鼻から挫かれた感じ?」


「はい...ワットさんの言う通りです」


首を垂れる私をワットさんだけでなく、近くにいたルイスさんやクレアさんまで笑っている状態だ。


「ゲームとかでもよくあるよね。ダンジョンに着いたものの手掛かりがなくて中に入れないって奴。にしても、カンナ君のマムって案外子供っぽいんだね」


「あの人は永遠の32歳ですから。純粋というか、幼稚というか...」



「でも後30分しかないんだよね?時限爆弾は解除しないといけないんじゃないかな?どうするの?」


そのクレアさんの言葉にワットさんが直ぐにパソコンで調べてくれた。


「えっと、時限爆弾を止めるには液体窒素を使うか“手榴弾”を使うといいんだってさ。そんなのここにあったっけ?」



次の瞬間、タマミちゃんが何かを思い出したのか私の肩を慌てて揺さぶって来た。


「カンナちゃん、ミッシェル先生だよ!シマウマさんが手榴弾を持ってる!地下の扉も分厚いし誘爆しても大丈夫じゃないかな?」




数分後 シャトランス・地下5階



「3人とも耳を塞いで、いいですね?投げますよ!!」


先生の動向を見守りながらエレベーター付近までジリジリと足を下げる。


手榴弾を遠くに投げ、すかさず扉を閉めたミッシェル先生は私達の方へ駆け寄る。

その3秒後には最初の爆発音が鳴り響き、それが爆弾にも誘爆したのか音も盛大になる。


本当にこのままいていいのか迷うぐらい命の危機を感じたが爆発が収まると私は安堵した。


そっと扉を開け、中の様子を確認したのだが煙が充満し探索どころでは無かったのでミッシェル先生にお礼を言って地上に戻ってもらった。


私達は引き続き地下を探索する。まずは地下1階からだ。



シャトランス・校舎 地下1階


「うわっ、なにこれ!?」


扉を開ければ、なぜか液体が床に飛び散っており、匂いを嗅げばどことなく理科室を思い出させる。

両端に6つずつ人が1人入れるようなカプセルがある事から、ここに以前守護者の皆さんが眠っていたのだろう事が推測出来る。


3人で奥に進むと個室がある事から、ここで暮らしていたのだろう。


今、残っている守護者は私とタマミちゃんを含めて6人だ。

未来のBIG7候補である私達もまた、最重要人物になり狙われるだろう。


戦いは始まったばかりだ。誰が死んでもおかしくない。

しかし、生き残って欲しいと思う私もいた。



No.7を読んでいただきありがとうございました。

次はNo.8「生き残り」をお送りします。

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