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本編解説 ⑤

今回は第3章の内容を解説します。


冒頭、イギリスでの行方不明者を探す為、イギリスを訪問するカンナ達ですが。

この時の失踪者事件には元ネタがあります。


女流作家のメアリという女性が行方不明者になったというのは、オリエント急行殺人事件の著者、アガサ・クリスティー先生の失踪事件が元ネタです。


実際に突然、フラッと失踪していまい周囲を騒がせましたが、数日後、直ぐに見つかりました。

カンナがイギリスに来て早々、彼女が見つかったのも元ネタ通りです。


ジャッジは元ネタのマシュー・ホプキンスと切り裂きジャックの複合形です。なのでターゲットは全て女性。

ファラリスの雄牛で残虐な殺し方をします。


その結末は自身が、ファラリスの雄牛に焼き殺されるというあっけないものでした。


カレッジの学長や生徒達はボツにした作品のキャラクター達をそのまま使っているので深い理由はありません。


そのあとは長期休暇の間で各OB会を訪問しますが、OB会のメンバーはペルケレが守護霊を管理する為の組織なので、役職も基本的にお飾りですし、何かの権力があるわけでもありません。


ですので、連携する事もありませんし、それぞれがそれぞれの考えを持って行動しています。

グイフェイがドヴァイパーナヤの事を把握していなかったのもあくまでグイフェイはお飾りで言ってしまえば舐められてる状態だったからです。


レイカの意見に賛同していたドヴァイパーナヤは仲間を集めてシュンの伯父を殺害しました。


シャトランスに対して支援する関係者達を潰せば、シャトランス本体も動けなくなるということですね。

実際にシャトランスにいてもペルケレの思う通りにしかならないのである意味正解なんですが、ペルケレの目的を考慮するならば、もう彼の目的は数年前に終わっています。


なので、シャトランスが崩壊する事自体ペルケレのダメージにはなりません。

逆にペルケレとしては大歓迎で、早く真相を知って、自分を捕まえてほしいという歪んだ考えを持っているので彼からしてみれば茶番に近かったと思います。

「本編解説⑤」を読んでいただきありがとうございました。

次でいよいよシリーズ、今作品共に終了します。最後まで読んでいただきありがとうございました。

次は「本編解説⑥」をお送りします。

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