本編解説 ②
今回はシャトランス創設から9人の守護者が集まるまでの経緯を解説したいと思います。
ケンシロウを匿う為に地下の研究室を用意しましたが、その中ではレイカを生き返らせようと娘のカンナを置き去りにして研究を重ねるケンシロウがいました。
カンナの為にも母親を生き返らせてあげたいという親心もあったでしょうが、物語の一章冒頭で霊感のあるカンナは母親と会話出来る事から寂しいとは思っておらず、逆に父親がいなくなってしまった事に嘆いていました。
しかし、問題もあり残されたのが胴体のみで四肢がない事から生き返らせるのがほぼ不可能な状態だった事もあり地下の冷凍保管室に眠らされていました。
そしてこれに協力したのが1人目の守護者となるヤンでした。
彼は持病を持っており、それを隠しながら学園にいました。
しかし、それが彼の狙いであり腕の良いケンシロウが彼を助け自分はそのお礼をしたいと願います。
その“お礼”こそがレイカを生き返らせる材料を掴まれる事であり。他の8人の守護者を巻き込んでいきます。
最初、レイカと同性であるジャンヌに目をつけますが、ジャンヌは自衛の為に協力はするが、自分の美しい身体に傷を入れるのは許さないと他の人に目を向けさせる事に成功しました。
そしてマルソとウサマルも巻き込まれ、状況は次第に悪化。
次にメイ、キョウ、ジュリオ、ガストンも捕らえられこれで8人となりました。
そんなこともあって、チャンピオンリーグのジンクスとして守護者は卒業後行方不明になると行った噂が流れるようになりました。
1番名誉ある玉座が呪いの椅子となったわけです。
9人目の守護者のヴァンダの時には既にその噂は広まっており、シェパード先生も応戦しますが、状況は相手有利。
守護者というのはその時、1番強かった生徒という事もあって自分が負けた相手には従順に従うという心理があります。
自分が負けたのだから反抗するよりも協力しなければならない。誰が助けてにきてもムダだという気持ちがありました。
だって自分が1番強いと思っているから。
それで負けた訳ですから無気力に近い状況だったと思います。
9人目のヴァンダも捕らえられ、材料は揃いました。
ヤンとジャンヌを除く7人から少しずつ体の部位をとりレイカを生き返らせていきます。
この作品は物語が開始された時点でもう準備万端の状態で物語は進行しています。
カンナが在学中の4年間より下準備の10年間の方が長いですからね。
第1章の時点ではケンシロウが怪しい存在として入れていますが、本当にヤバいのは普通に表に出てカンナや他の生徒と接しているペルケレの方でした。
なんでもそうですけど、物語の最初に出てくる奴が真の黒幕というのはよくある話です。
しかも、当の本人は隠す素振りは全くなく授業後、シュンに地下のカードキーを渡したり、クリスマスパーティーでカンナにレイカとの思い出を語るなど隠れるケンシロウとは反対の行動をとっていました。
この作品は黒幕が大小合わせて4人(ペルケレ、ケンシロウ、レイカ、ヤン)といるのでそれぞれが自分の目的を達成する為に動いています。
そういう意味で目的を果たしたのはケンシロウ以外の3人ですかね。
「本編解説②」を読んでいただきありがとうございました。
次は「本編解説③」をお送りします。




