本編解説 ①
今回は時系列順に本編解説をさせていただきます。
①の内容は物語の元凶となったレイカの殺人からシャトランス創立までです。
全ての始まりはカンナが幼い頃から始まります。
第一章でカンナの実家にあった新聞記事の内容同様、山中で殺人事件が起きました。
身元はレイカだと分かりましたが、四肢がバラバラ、胴体がない状態でした。凶器も不明。まさに怪異事件と言ってもいいでしょう。
そんな事件の真実は日本に視察に来ていたペルケレが自身の守護霊の武器を使い、レイカを殺害。
ペルケレ自身はカンナ達と共にイギリスに赴いた際にレイカの事を邪魔だと言っていましたが、ペルケレには学生時代いじめられていたという過去があります。
特に、姉妹校のカレッジでは男女の対立が激しく、ペルケレも霊感というカレッジの中では下位能力だった事から女性生徒の目の敵にされ、女性に恐怖心を抱いていました。
そんな事も知らないレイカはペルケレに親切にするわけですが逆にそれがペルケレを疑心暗鬼にさせました。
いつか自分を裏切るのではないか?
その疑いの目がある以上、ペルケレはレイカを信じる事は出来ませんでした。
いずれ、レイカも裏切ると思ったペルケレはレイカを殺害するものの咄嗟の出来事ゆえ動揺し、死体遺棄が出来ませんでした。
それを見た守護霊のオッツォがペルケレを庇い、レイカの遺体を自分で破棄。
しかし、そのあとにやってきたケンシロウがショックの余り、動揺しながらレイカの胴体を見つけ、持ち帰ってしまいます。
状況は更に悪化、ケンシロウが容疑者候補に上がってしまいペルケレ自身は罪を擦りつける気はなかったものの、かと言って守護霊の存在など誰も知るはずがなく、自身の罪を証明出来ません。
その為、ペルケレはケンシロウを匿う事と自分の罪を証明出来る場所を作りました。
それが「シャトランス」の正体です。
「本編解説①」を読んでいただきありがとうございました。
次は「本編解説②」をお送りします。




