No.45(end)エンドロール
シャトランス・20階・大広間
まさか、始まりと終わりに此処へ皆が集まるとは思わなかった。
入学式の事を思い出す。
先生や生徒がいて、私達を歓迎してくれた。
それと同じように、ペルケレ先生が壇上に立ち、話をしようとする。
過去の自分がこの光景を見たらどう思うのだろうか?
絶対に「逃げろ」と言っただろう。
「皆さん、お集まり頂きありがとうございます。国際警察の皆様もご苦労様です」
私達、生徒の盾になるように警備隊がペルケレ先生を取り囲んだ。
シュウマ君の説明により、父の容疑は晴れ、彼の行動を警戒しているのだ。
「私のしたい事はただ一つ、この優秀過ぎた医師の作った化け物を退治する事です。見てください。この医学の結晶を」
そう言いながら、椅子に座らされた母を大衆に見せつける。
その様子を見た父は怒りを露わにし、母の元へ駆け寄ろうとしたので咄嗟に腕を掴み、引き留めた。
「パパ!...もう辞めよう?これが真実なんだよ。ママを殺したのはペルケレ先生なんだよ。パパは利用されたの。お願いだから何もしないで...お願い」
そういうと父は涙を滲ませ震えていた。
10年以上もここで母を生き返らせるために研究を重ねていたはずなのに結局はペルケレ先生が大衆の前で母を殺すために再度生き返らせただけなのだ。
私達は彼の手のひらの上で転がされていただけ、自分達が良い行いだと思っていた物が元凶の彼にとっても良い行いだったのだ。
「10年以上前の話ですが、私はニホンの山奥で彼女を殺し、守護霊に遺体処理を任せました。凶器はご覧の通り、このハンマーです。警察上層部の方なら守護霊の存在はご存知だと思います。私が広めた物ですから」
警察は今の状態ではペルケレ先生を逮捕する事はできない。
出来ると知たら母を殺した時だけだ。
「ここでその再現をしましょう。皆さんが生き証人として証言してくれる事を何より望みます」
ハンマーを振りかぶり、鈍い音がした後、何かが倒れる音がした。
そのあとは何もわからない。
ペルケレ先生は警察官に囲まれ連行され、母の遺体も回収された。
全部、この人の思い通りになったのだ。
その後、残されたシャトランスの生徒達は姉妹校のカレッジでこの後の学園生活を送る事になった。
しかし、もう守護霊は存在しない。
全員が大広間に集まったあの日、ヒデキチさんの協力で彼とペルケレ先生以外の守護霊を霊界に戻したからだ。
これからは普通の人として生きていく。
長かった困難もどんな形であれ、終止符を撃つ事ができた。
今は、心からホッとしている。
Guardian・spirit〜ガーディアン・スピリット〜
FIN
この度はガーディアン・スピリットを最後までご覧いただきありがとうございました。
本編はこれにて完結致しますが、キャラクター紹介や本編の解説も同じ投稿ペースで投稿させていただきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
追記:結構前にクトゥルフやろうみたいな事を書いたと思うんですけど3人中死亡キャラが2人出たので縁起が悪いので辞めます。
その時の気分で書いたので軽率な事をしてしまい申し訳ありません。




