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No.2 作戦会議

シャトランス・会議室


「各寮長の皆、今日は集まってくれてありがとう。と言いながら寮長会議に私が乱入しただけなんだけどね」


春休みも終わり、最高学年となった私は生徒会長として前任のワットさんから指名を受け今ここにいる。


「さっきも話した通り、私達の目的は“全員の守護霊を霊界に帰還させる事”タマミちゃんやシュン君にはあらかじめ話したけどルーシーちゃんやアーリフ君には話してなかったし作戦を練りたいから時間を貸して欲しいの」


「カンナって僕達の知らない間に色々と動いてたんだね。2人からも話を聞いたよ。守護霊を悪用しようとしている人達を止めて、同じ悲劇を繰り返さないようにするには守護霊達を元に戻してあげるのが一番だよ。僕も賛同する。ルーシーは?」


「グレープちゃんとお別れするのは寂しいの!!…でも、怖い思いはしなくないの。複雑なの!!」


「…確かにルーシーちゃんの言うこともわかるよ。でも、守護霊に対抗出来るのは同じ守護霊とそれを扱う人間だけなんだよ。賛同してくれる?」


そう言うと彼女は頷いてくれた。


「それじゃあ、決まりだねー。お兄ちゃん達も応援に来てもらうとしてターゲットは誰になるの?」


「先に戦意喪失させないといけないのはママだよ。OBを説得出来たとは言え、あの人自身が何をしでかすかわからない。OBの残党もいるかもしれないし。最大の目標は“ママの消滅”これは揺るがないから。安心して」


その言葉の後、シュン君に目線をやると悲しそうな瞳をしているのがわかる。

「メイさんの仇を討つ」その言葉を今でもシュン君は覚えているはずだ。


「カンナさん、消滅というのは…」


「殺すって事だよ。元々、死人なんだよ?守護霊もママ自身も消滅させる。みんなは見て見ぬふりしてもらってもいいから。皆をシャトランスにかき集めて、混乱した状態に便乗して私が殺す。始まった事は誰かがちゃんと処理しないといけないからね。それが私の使命だと思っているから」


「カンナちゃん、それはダメだよ。それって自分だけ手を染めるって事でしょ?これはカンナちゃんだけじゃない、私達で決めた事なんだから責任は皆んなの物だよ」


その真剣なタマミちゃんの瞳に私は救われた。

私にはこうして頼もしい仲間がいる事に改めて気付かされたのだ。


「ありがとう、タマミちゃん。よし!やらなちゃいけない事はまだまだ沢山あるよ。在校生の避難に、BIG7の守護霊の回収。先生達のもそう。皆んな頑張ろうね」

No.2を読んでいただきありがとうございました。

次はNo.3「重要人物」をお送りします。

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