No.12 決別
オクトール諸島・北の島
BIG7同士で対立している中、キョウはダイスの考えに疑問を持っていた。
確かにこの世から守護霊を抹消する事は大切だ。
しかし、それは命を奪ってまでする事なのだろうか?
目の前にいる自分の後輩達は自分の命を奪ってくるだろう。
しかし、それが相手の命を奪って良い理由にはならない。
中間案があるはずだ。
何処に良い案があるんじゃないだろうか?
自分も相手も納得する案が、そう考えた時には既に武器を展開していた。
...ダイスに対峙する様にだ。
「ケイ君、僕達を《葉》で囲って!早く!」
『え、えっ!?わ、分かったよ』
動揺していたのは守護霊だけではない。
囲われたラトゥーシュカやヴァニラ、キョウを仲間だと思っていたダイスに至っては怒りを露わにした。
「...君さ。自分で何したのか分かってるの?なに?ここに来て仲間割れ?勘弁してよ」
「僕は以前、妹達を傷けようとしたのにも関わらず逆に助けられました。ベテランである貴方ならこの2人を殺す事は容易ですよね?僕は2人を救いたい。2人を守ります」
そのあと、キョウは2人にこう投げかけた。
「もし、君達がこの戦いから解放されたいんだったら庭園に向かって。ヒデキチ君が守護霊を帰還させる方法を知っているんだ。僕はここでダイスさんを引き止めておくから」
「...分かった。ありがとう」
そのラトゥーシュカの言葉にヴァニラは驚愕していた。
「そんなの計画と違うわ!ねぇ、ラトゥーシュカ、お願い!考え直して!」
「考え直すのはヴァニラ、お前の方だ。コロシアム内にいる部下達は全滅した。シャンランもコテツに手こずっている。俺達より相手の方がキャリアは上。それ以上に4年間過ごした学園を戦場にしている時点で可笑しいだろう」
「っ...何を今更」
ヴァニラが涙をポロポロと流したのと同時にキョウが武器を解除した。
「クロフネ、恩に着る。手助け出来なくて申し訳ない。俺とヴァニラは庭園に向かう。気をつけてくれ」
「難易度エクストリームになっちゃたけど心配しないで。ほら、行った行った」
「...ははっ」
ダイズの渇いた笑い声をキョウは聞き逃さなかった。
「僕が君達を逃すとでも?良いよ。キョウ君、君はあの子達を守り切れるかな?あっちまで競争しようか?君が死ぬか、あの2人が死ぬか?それとも僕が死ぬか?凄く楽しみだね」
No.12を読んでいただきありがとうございました。
次はNo.13「変異」をお送りします。




