No.1 事の始まり
皆さんお久しぶり。
長いこと間隔が空いたので作者も内容忘れてる所があってガバガバですけどよろしくお願いします。
余裕を持って投稿したいので月、木曜日投稿に変更させて頂きましたのでご理解とご協力をお願いします。
三月下旬 ニホン・イバラキ県
「...始めて来た。ここ」
周囲をキョロキョロと見渡し、スマホの地図を確認しながら歩を進める。
「ここがヒデキチさんの実家か、うちよりも広いな」
「当たり前だよー、神社なんだもん」
緊張のせいか「ゴクリ」と思わず息を呑んでしまうほどこの神社は守護霊使いにとって神聖な場所だ。
全ての始まりはここだった。
ペルケレ先生の話によれば、昔母に案内されて来た場所の一つがここ、ウグイスガワ家が仕える神社であり守護霊を授かりサークルの大元を輸入したのだ。
「...絶対ここに全てを終わらせる方法があるんだよね。行こうか、二人とも」
私の緊張が伝わったのか真剣な表情で二人は頷いてくれた。
敷地内に入り、ヒデキチさんとの待ち合わせ場所へと向かう。
以前、ヒデキチさんに聞いた通りこの神社には神鹿がいるのだろう。
其方に向かえば、彼と小梅さんがいた。
私達と目が合えば微笑んでくれる。
「3人共、良く来てくれた。皆の目的は分かっている社の中に案内しよう」
神社 社内
中に入り思わず“あるもの”を見かけ床に手を着きその模様を確認する。
「これが例のサークルですね。私達が知りたいのは召喚した守護霊を霊界に戻す方法なんです。ヒデキチさんはご存知ないですか?」
「成る程..。守護霊が消失する方法は二つある。一つは“主が死亡する事”そしてもう一つは魔方陣で霊界を開きこう告げること“我の守護霊よ霊界に帰還せよ”」
その言葉を聞いたシュン君が顎に手を当てながら考え事をしている。
「...という事は他人が無理矢理守護霊を霊界に戻す事が出来ないんだな。あくまでも自分の言葉でないとって事か」
「確かにそうだねー。やっぱりここまで来ると全部を丸く収めるのは大変だねー。シャトランスにかき集めるにしても全員が守護霊を手放すとは限らない。最悪、強行手段を使わないといけなくなるよね...」
「最大の敵はママとBIG7達だよね。味方の守護霊は最後に帰還させるとして優先順位はつけないと、めちゃくちゃになる。...ヒデキチさん、準備が出来たら協力して頂けませんか?大元であるウグイスガワ家の関係者がいると助かります」
「分かった。それにしてもカンナ殿と初めて会った時はまさかこんな事になるとは思わなかった。其方の立場を考えれば理事長に逆らっている事になるだろう。怖くはないのか?私は、自分の家の方針に逆らうという事は怖くて出来ない」
頭を垂れ、手を握る彼の手は震えていた。
ヒデキチさんは自分達の力を流出する事を恐れていたのにも関わらず言い出せなかったのだろう。
「両親と私ははっきり言って他人ですから。それに私には頼もしい仲間がいます。私は自分と仲間の願いを叶える為に戦うつもりです」
「...そうか」
そのあとウグイスガワさんに見送られながら神社を後にした。
No.1を読んでいただきありがとうございました。
次はNo.2「作戦会議」をお送りします。