街路樹の片想い
僕は平和(ひらかず) 一(はじめ)、高校ニ年生。中学生の頃は生徒会長を務め、学生として一生懸命に生きた方だと思っていた。けれど、それは勘違いだ。調子に乗った挙げ句、初恋の相手にこっぴどくふられた。それからは人間不信に近い。だから、もう二度と誰も好きになりたくなかった。
ある朝、僕に声をかけてきたのはクラスの委員長、桜(さくら) 咲夜(さくや)。誰にでも優しい、今の僕にとっては天敵のような女の子。関わりたくない人だと思っていた。頼むから、優しくしないで欲しい。僕は何も望んでなどいないのだ。
そんな中、僕は偶然にも彼女の特殊な事情を知ってしまう。それでもやっぱり僕には何も出来ない。相変わらず、黙って日々が過ぎるのを待ち続けるだけ。そして僕は結局、この想いを最悪のタイミングで告げた。欲しかったのは報いじゃない。ただ罪を償うような潔さだ。
だけど信じられないことに、何もないはずの僕が彼女の事情を粗方片づけてしまった。そのせいで自らを犠牲にしてまで僕の傍に居ようとする桜さん。
僕はそんな桜さんを拒絶した。どんなに心が痛んでも、その時の彼女を許容できなかった。馬鹿みたいな行為だけど、僕は自身に良くやったと言ってやりたい。僕が出来るのはここまでだ。
後日、彼女から手紙が届く。そして彼女の気持ちを知った。僕はもう一度、彼女に逢いに行く。
ある朝、僕に声をかけてきたのはクラスの委員長、桜(さくら) 咲夜(さくや)。誰にでも優しい、今の僕にとっては天敵のような女の子。関わりたくない人だと思っていた。頼むから、優しくしないで欲しい。僕は何も望んでなどいないのだ。
そんな中、僕は偶然にも彼女の特殊な事情を知ってしまう。それでもやっぱり僕には何も出来ない。相変わらず、黙って日々が過ぎるのを待ち続けるだけ。そして僕は結局、この想いを最悪のタイミングで告げた。欲しかったのは報いじゃない。ただ罪を償うような潔さだ。
だけど信じられないことに、何もないはずの僕が彼女の事情を粗方片づけてしまった。そのせいで自らを犠牲にしてまで僕の傍に居ようとする桜さん。
僕はそんな桜さんを拒絶した。どんなに心が痛んでも、その時の彼女を許容できなかった。馬鹿みたいな行為だけど、僕は自身に良くやったと言ってやりたい。僕が出来るのはここまでだ。
後日、彼女から手紙が届く。そして彼女の気持ちを知った。僕はもう一度、彼女に逢いに行く。
プロローグ
2021/06/14 22:00
一章 新学期 「日常と現実」
2021/06/15 22:00
(改)
二章 クラス会 「桜と平和」
2021/06/16 22:00
(改)
三章 球技大会 「日々」
2021/06/17 22:00
(改)
四章 放課後の帰り道 「涙」
2021/06/18 22:00
(改)
五章 課外授業 「死刑宣告」
2021/06/19 22:00
(改)
六章 体育際 「ため息」
2021/06/20 22:00
(改)
七章 体育際・後夜 「非現実」
2021/06/21 22:00
(改)
八章 体育祭・後日 「願い」
2021/06/22 22:00
(改)
九章 夏休み 「募る想い」
2021/06/23 22:00
(改)
十章 文化祭前夜 「暖かい時間」
2021/06/24 22:00
(改)
十一章 文化祭 「また、明日」
2021/06/25 22:00
(改)
十二章 修学旅行 「笑顔」
2021/06/26 22:00
(改)
十三章 終業式 「告白」
2021/06/27 22:00
(改)
十四章 冬休み 「拒絶」
2021/06/28 22:00
(改)
十五章 冬休み 「幸福」
2021/06/29 22:00
(改)
終章 新学期 「手紙」
2021/06/30 22:00
(改)
エピローグ
2021/07/01 20:00