第三章 姫様はブラ (ブラジャー) を考案するの件 後編
中庭の修練場
「まだ改良が必要みたいですね」
「マヤ、金属を加工出来る職人て、居るでしょうか?」
マヤに訪ねるリンス、
「火事職人か細工職人でしょうか?」
「マヤ手配をお願いいたしますね」
「かしこまりました姫様」
翌日、面談室
リンス、マヤ、ランと火事職人が円形の机の周りに集まっている。
机の上に図面を出すリンス
「この図面の様な物を作れませんか?」
「実物大の図面と拡大画です」
「爪型ホックとスプリングホック」「つまり雄と牝です」
「こちのは針金で作れそうだけど、多分強度が足りないでしょ」
「爪の様な形の物はなんとか造れるかもしれません」
「鋼板を曲げて造るか鋳造で」
リンスの質問に応える火事職人
「この爪型の方は上着やスカートを止めるのにも使用出来ますから」
「大量量産できれば単価を下げるから、いずれ平民にも普及できる」
試作品第二号試着、
試作品を着ている、リンスとマヤ
「ホック付にしたら一人で着れますね姫様」
「付け心地が良ければ貴族女性に奨めてみて下さいマヤ」
「はい姫様、かしこまりました」
屋敷でお茶会が行われ、リンスとマヤの周りに貴族の貴婦人と貴族女性たちが集まっている。
貴婦人が二人胸周りの線が綺麗なのは何故かと質問している
「姫様が女性の胸の為の下着を考案されて造った物を着用していますの」
マヤが質問に答える
にわかに賑やかになる貴婦人たち
数ヶ月後、貴族の女性、貴婦人の間で、ブラ(ブラジャー)が流行するこ事になる。