第二章 姫様はブラ (ブラジャー) を考案するの件 前編
リンスの部屋、ロココ調の家具の数々、
「姫様、紙と筆記具をご用意いたしました」
ロココ調の机に筆記具を並べているマヤ、いつものメイド服姿だ。
「ありがとうマヤ」
机に付き、羽ペンを手に持ち、インク壺に羽ペンのペン先を付け紙にカリカリと音を立てて何やら描いていくリンス。
「姫様何をお描きになさってらしゃいますの?」
興味津々、覗き込むマヤ
「女性用の下着を作ろうと思って」「胸の乳房を包み混んで戦闘、等による、負担を軽減出来るはずですよ」
「加齢による、胸の垂れ等を軽減して若々しく保てる」
「この様な下着はこの国に在りますか?」
「ごいさません」
「姫様、その下着は素晴らしいです」
興奮ぎみに応えるマヤ
机の上のペン差しに羽ペンを差し込み、机の天板に両手を置き、マヤの方に身体を捩るリンス。
「マヤ、服飾の商人、又はコルセットを作っている職人を呼んでは、頂けないかしら?」
「出来れば女性の職人さんの方が」
「かしこまりました姫様、早速手配致します」
おじぎをして退室して行くマヤ
翌朝、面談室にリンスとマヤ、服飾商人と職人が来訪していた、恰幅のよい年輩の男性と清楚な感じの女性の二人
リンスの前で片膝をつき片腕の肘を曲げ胸当て征服している
円形のテーブルを囲んでリンスと商人と職人の三人が椅子に座っている。
「早速ですがあるものを造っていたたきたいのですが」
デザイン画をテーブルの上に広げるリンス
「これは❓」
商人には解らないようだ
「女性のための下着です。」「貴女には解りますか?」
女性職人、お針子に訊ねてみた、デザイン画を見て暫くして女性が質問してきた
「これは、女性の乳房を包み込んで保護する物でしょうか?」
「そのとうりです」
ニコリと微笑むリンス
「私も縫い合わせや部品の数ははっきりとは解りまませんが本職のかたに、試作品を造って頂きたいのです。」
「私とマヤの物を造っていだいて」
後方に控えて居るマヤに視線を向けるリンス
ハッとするマヤ
「私の物もでしょうか?」
うなずくリンス
「戦闘時の胸への負担が削減出来るはずです」
「商会主」「試作品が良ければ量産をお願いしますね」
「最初は貴族の女性や女性騎士にお薦めして見ます」
「特許は私に在るので勝手に商品を造らないで下さいね」
リンスの瞳がキラッと煌めく、ゴクリと生唾を飲み込む商人
「貴方はこの部屋に居て下さいね」
「貴女は付いて来て下さいな」
面談室を出るリンス、マヤ、職人の女性
リンスの私室
リンスは服を脱ぎふんどし状の下着一枚姿になる
「リンス様はしたないですよ」
リンスを窘めるマヤ
「マヤ貴女も脱ぐのですよ」
いやいやにメイド服を脱ぐマヤ
「ではお針子さん」
「ランとお呼びください」
「ではラン、アンダーとトップを計って下さい」
「乳房の下の胴体をアンダーと乳首の上から背中周りトップを計って下さい」
「カップの造り方は
、素人の私には解らないのでお任せしますね」
てきぱきと二人を計るラン
試作品納品の日
試作品の下着を試着しているリンスとマヤ
「マヤ様の物は人に手伝ってもらい背中で紐を引って紐を結びます」
「マヤちょっと前かがみになって」
前かがみなったマヤの下着に手を差し入れて両方の乳房の当たりを引き寄るリンス
「両脇のお肉をこうやってカップに収めて」
「此れで少し胸が大きく見えるわ、」
照れるマヤ
「姫様の物は前開きで紐で結ぶ、これは一人で着れます」
「姫様の着ている物は前の紐を引き下げ絞りると胸の谷間を強調出来ます」
顔が真っ赤になるリンス
「リンス様の二枚のデザイン画を元に造ってみました」
「手に入らない部品が在りましたので紐で代用致しました」
「マヤ様のお召しになられている物は人に手伝ってもらい背中の紐で絞り上げて結びます」
「リンス様の物は前開きで、紐で結びます」
「紐を引きしぼると胸の谷間を強調出来ます」
真っ赤な顔になるリンス
「リンス様、下着の試作品の名前はどう致しますか?」
考え込むリンス
「そうですね」「胸、ブレス、ブレスト、ブラ」
「ブラジャー」 「ブラジャーにしましょう」
「ブラジャーですねかしこまりました」
修練場
メイド服風鎧姿のマヤ剣、を振るう
「姫様、このブラジャーて、良いですね」
万年の笑みを浮かべるリンス