3.町の公衆浴場にて
勇者は町に着いていた。勇者の証明書のおかげで門番たちに警戒されながらも街中に入ることもできて、久しぶりに定食屋でまともな飯を食べ終わっていた。
「勇者様、この町には公衆浴場がありますよ」
「それはいいな。是非はいろう」
勇者とサテラは宿屋に荷物を預けて、公衆浴場へと向かった。
サテラは女湯に入っていった。
勇者は男湯に入ろうとすると、何故か4本の腕が入るのを拒んでくる。
「マリア、カレン、何故止める」
「お 男の人の裸をみるなんて破廉恥よ」
「私は女湯に入りたいです」
「うむ。そうか。でも俺は男なんだ」
「私もマリアも女子なのよ。多数決で女湯で決まりよ」
「だめだ」
するとカニの腕のハサミが勇者の一物にむけて移動を始めた。
「いうこと聞かないとちょん切るわよ」
「おい、待ってくれ。それをちょん切ればお前たちにも激痛がいくんだぞ」
「嘘でしょ。ここまでの戦いでいくら攻撃されても痛みなんて無かったじゃないの」
勇者は反論の余地がなかった。
「でも男の俺が女湯に入るのは問題じゃないのか?」
「変なことしたら、これでちょん切るからいいのよ」
「マリア助けてくれ」
「ごめんなさい、おじさん」
「譲歩するから、女湯にいけば息子はきらないでくれ」
「分かればいいのよ」
カレンは自分の意見が通って満足した。
勇者は女湯の扉を開けた。
老人から子供まで、さまざまな女性が勇者をみた。
怖くて、誰も声には出せない。
勇者は素早く服を脱ぎ、浴場へと入っていった。
勇者は美女の裸をみて、勃起してしまった。
勃起した状態では息子も何の魔物のものかも分からないがとんでもないサイズにまで膨れていた。
「犯される」
と泣き始める女性も現れた。
マリアは自分がこの良くわからない巨大な棒のせいで怯えられていることに気づいた。
なのでゴーレムの腕でその棒を思い切り握りつぶすことにした。
握られた途端にトンデモナイ痛みが勇者を襲った。
「いてぇえーーー」
激痛が走るが気を失うことはできなかった。
「ま、マリアやめてくれ」
「こうしないと怖がられちゃう」
「おじさんはそれ以上に辛いからやめてくれ。カレン助けてくれ」
カレンは関係ないとばかりに無視していた。
マリアは勇者の言葉を無視してその巨大な棒をさらに力を込めて握りつぶした。
勇者は気絶した。握りつぶしたらば肉片が周囲に飛びちり、浴場にいた女性たちは逃げ出した。
腕4本でカレンとマリアは協力して、独占状態になった浴場で体を洗いその後の入浴を楽しんだ。
それを遠くからサテラが観察していた。カレンに見つかれば、殺されるため奥の方でじっとしている。
カレンとマリアは満足したようで4本の腕で逆立ちして浴場をでていき着替えて宿へと向かっていった。
翌朝
「あれは夢じゃなかったのか」
勇者は自分の息子がない現実をうけいれざるおえなかった。
サテラと朝食を食べ終えた後に
「サテラ、息子をまたつけてほしい」
「それは…その」
「なんだ歯切れが悪いな。もしかして恥ずかしいのか?」
「そんなことないわ。完璧を目指したいから弱点はない方がいいと思うのよ」
「俺に竿なし玉無しになれと」
「そうよ」
マリアとカレンも息子の復活には思念で反対していた。
その後、旅に必要となる物資を確保するために店にいくことになった。
非常に賑わっていった。
サテラとともに順調に必要物資を調達していく。
すると、マリアが花飾りをうっている店に興味を示して、寄りたいと騒ぎ出した。
「へい、旦那。プレゼントですかい」
「いや、俺の頭につける」
店主はきょとんとしている。
「冗談きついですぜ」
「まじだ」
マリアはゴーレムの腕を操り、どんどん頭をデコレーションしていく。
店主にお代を払い店をさった。
化け物が可愛らしくデコレーションされていて、周りの人たちは怪訝な顔をしながら勇者をみるのだった。
「勇者様、お似合いですよ」
サテラは勇者を褒めた。
褒められた気分がしない勇者は返事すらしない。
次にサテラは女性ものの下着や服を売っている店に入っていった。
すると次は、カレンが騒ぎ始めた。
女性店員に対して、
「俺のサイズでも入る可愛い下着をくれ」
カレンがうるさいので仕方なくいうことになった。
「えっと、そのサイズ的にオーダーメイドになります」
勇者は店内の桃色のブラジャーと下着を店員に渡して、このデザインで頼むと伝えた。
他のデザインの下着も買うことになり、服も何着か依頼した。
そのため、できあがりまで数日程この町に滞在することになった。
町では勇者の話題で持ち切りだった。
女湯で息子を握りつぶしたり、街中で女装趣味の買い物を堂々と行ったりで
変態化け物勇者と呼ばれることになった。
「そういえば、サテラ。この旅なんだが、仲間とか増やしたりはしないのか?」
「そうね。私は反対はしないわ」
「どうやったら増やせる?」
「知らない」
「冒険者ギルドとかないのかよ」
「それならあるわ」
勇者とサテラは冒険者ギルトについた
「勇者様、このギルドにどんな御用でしょうか?」
「仲間の勧誘しにきた」
「それならご自由にどうぞ」
「ありがとう。ちなみに強いのは誰だ?」
「冒険者のランクが高い方が強い方々です。金色のプレートを付けている人たちがこのギルドに今いる中ではランクが高い人たちです」
「なるほど」
勇者は金色のプレートとつけている男のエルフの肩を叩いた。
「助けてください。僕にそんな趣味はありません」
男のエルフは勇者をみるとすっかりと怯えていた。
あまりの怯えように全く強そうに見えなかった。
「他の冒険者にあたる」
エルフはその後も勇者の気にしているようだった。
少し離れたところに屈強な男がいて、その男も金色のプレートをつけていた。
「話したいことがあるんだが、いいか?」
「は? 俺はホモ野郎と話すことはないから失せな」
「俺はホモじゃない」
「その頭のデコレーション含めて、お前の噂で持ち切りなんだよ」
「俺の趣味じゃない」
「そんじゃ隣の嬢ちゃんの趣味か」
サテラは首を横に振った。
「やっぱりお前の趣味だろ」
男はデコレーションされていた花飾りに火のついたタバコを押し付けた。
するとゴーレムの腕が男を吹き飛ばした。男は全身骨折した。
そこにいた冒険者たちはそのやり取りを初めから聞いていて、恐怖した。
勇者にかかわらない方がいいと噂が広まった。
結局仲間は増やせずに数日がたち、オーダーメイドした下着や服を受け取り勇者一行は出発した。
マリアとカレンは機嫌がよいみたいだった。




