冬ねこ【冬の詩企画】
ガラス越しの陽が
埃を浮かび上がらせながら部屋に満ちる
陰のなくなった場所で
君は丸くなり眠る
乾いた草と藁のかほり
広がった大地と冬の温かさ
幸せをいっぱい毛の中にためこんで
君は丸くなり眠る
『んなぁ、あたしは ここで百年生きています』
『んなぁ、あたしは あと百年は生きるつもりです』
食いちぎった新聞紙を前に
ぶんどった靴ヒモを後ろに
ゆるゆると過ぎゆく時間に勝利宣言をする
『んなぁ、あたしは ここで千年生きています』
『んなぁ、あたしは あと千年は生きるつもりです』
わかっているよ
小春日和の君は無敵だ
読んでいただきありがとうございました。
日向ぼっこのここは(猫の名)の姿詩です。
黒猫あるある「触るな危険(熱っっっつい!)」
本作は「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)