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殺し屋少女の青春  作者: ミント
8/10

休憩TIME

~~~ちょっと休憩すぴんおふ~~~


「今から、期末テストの結果を返しますよー。赤ペンと問題用紙出してー」

今から返されるのは数学。もともと勉強が大の苦手な俺も、若菜に教えてもらったおかげか、すらすら解けた。

もしかしたら80点以上かもしれないっていうレベルで解けた。

「修騎くーん」

そして、俺の名前が呼ばれた。テストを取りに行く。なんだろう。テストなんていう紙切れにこんなにうきうきするのは初めてだ。きっと、いつもなら女子達が点数を聞いてきて、『おんなじだぁうんめぇだぁ』とか言ってはしゃくだろうに。でも、今回は高い自信があるから、同じ点数なんてめったに無いだろうな。残念だ(笑)

解答用紙をもらう。まだ見ない。机にもどってからのお楽しみ。

パッと開くと…………




『82点』




「よっしゃぁぁぁ……!」

予想通り期待通りのすばらしい点数。若菜に見せると、『おおっ』と声をあげた。まあ、おおっとか言っといて、あっちは100点だろうけど。まあ、良い思い出だ。普段50点程度しか採れない人間だから。


テストの返却が終わった。若菜はやっぱり100点で、平然としていた。怖い。

とりあえず、こんないい点数を採れたのは若菜の指導のおかげだろうし、お礼を言おう。

「若菜、教えてくれてありがとう。おかげですごくいい点数が採れたよ」

「あぁ……ど、どういたしまして」

なぜか、目を気まずそうにそらした。照れてる?よね?俺の笑顔が凶器になるくらいイケメンなのは知ってる。


「先生!平均点はいくつでしたか?」


ひとりの女子が聞いた。まあ、60点前後だろう。平均より高いっていうのはあまりないからさらに嬉しい。

「あ、言ってなかったね!えーと……」

さぁ、言うんだ!俺の望む点数を!そして俺を喜ばしてくれ!





「学年平均が90点、クラス平均が88点。ちょっと簡単すぎたね~」





「……あ?」

「……い」

「……う」

「……え…w」

「……お…………」


………………じゃなくて!!!

なんで!?みんなそんな高いん!?

ていうか若菜笑ってるし!知ってたんだな!?こんな感じになるの!めっずらしいなぁ!爆笑じゃないか!このやろうっ!


まあ、ただの足し算出てきたときから「はぁ?」って感じだったよ。そりゃそうなるよなぁ。


………………。


──笑ってる若菜やっぱかわいいな……

  (現実逃避)



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