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何も変わらない日常
「そろそろ起きろよー」
1階からいつも父親の声が聞こえる
「あ、もう朝か…」
何も変わらない憂鬱な朝、
「学校行く準備しねーとな」
本当に何も変わらない。
「朝ごはんは食べないのか?」
「今日は少し遅れ気味だからパスで」
急ぎ足で玄関にむかい、靴を履き
「行ってきます」
ドアを開け眩しい光の中へと足を運んでいく
「はぁはぁ…朝少し寝すぎたかな…はぁはぁ…」
学校へ行く道のりは少々しんどい、あまり急ではないが、坂がずっと続いている。
「はぁはぁ…」
息を切らしながら学校へと着いた。
「結構ギリギリじゃねーか…」
ここは石段高校、人の数はそこそこ多い。
頭の良さは平均あたりで、特に変わっている事は無い。
「今日も1日がんばりますかー」
ため息を一つはき学校の中へと入って行く




