差別?逆襲?どっちも興味ない3
今回もよろしくお願いします
「超能力者達に勝てる!!」
・・・・・は?
マジで何いってんの?意味がわからん
「どういうことだ?」
「まぁ、実際に勝てる訳じゃなくて日頃差別を受けている俺たちがVRゲームの中で超能力者の敵キャラを倒すっていう、憂さ晴らしゲーなんだけどな、スッゲー快感なんだよ!!」
「俺はパスで」
「な、なんでだよ!!」
一般人が差別を受けているのは事実だが俺の場合は親を亡くしたのを引き取ってもらい面倒を見てもらっている。どちらかと言えば感謝の方が悪感情よりも大きいのだ。
「丈、お前も知ってると思うけど俺はのりはの両親に拾われたおかげで今いるんだ。悪いけどそういうのはやれないよ。」
「そ、そうだったな。悪い、不謹慎だったよな。でもただのモンスター狩りもあるからそっちで一緒に遊ばないか?」
素直に謝ることができるのはこの男の美点だろう。それにたまにはゲームも悪くない。ガリガ○君があればなおよし!!
「まぁ、モンスターならいいか、どこで売ってるんだ?」
「俺はもう一セット持ってるからこれは悠人にやるよ」
「マジで!?いいのか?」
「俺が誘ったんだし受け取ってくれや」
ニッと笑う顔はやはりイケメンだ。男の俺でさえ数秒見つめてしまった。
とそんなことも言えないので
「ま、まぁありがたく貰っとくわ」
微妙にテンパりながら投げやりに言い返し店を出る
帰り道は途中まで一緒に帰ることになった。そろそろのりはの頭から角が出ているかもしれない
「今日の18時に悠人が転送される始まりの町に俺がいくからそこで待ち合わせな」
「わかった。正直ゲームなんて全然やらないから教えてもらえるのはありがたいな」
「任せとけって。そういえばーーー」
ドッッガーーン
「「!?」」
いきなり大音量の爆発が聴こえ後ろのビルから煙が上がったいるのが分かる。俺達は顔を見合わせお互いに頷き煙の上がる方に駆け出した。
マタハジマッタノカ
サイキンブッソウネー
煙と火が充満するなか俺と丈の目の前には二人の人影がぶつかり合っているのが見えた
「ははははは公安局の超能力者程度はやっぱりなんちゃって超能力だなぁ、舐めるのはお前の小学校時代に好きだった男子のリコーダー位にしといてほしいねぇ」
「わっ私はそんな小学生男子のようなことはしません!!民間人のいる前でな、何てことをいってくれるんですか!!」
「おいおいいくら人前だからってそんなに嬉しそうな顔するなよー」
「あなた潰しますっ!逮捕よりもこの歩くワイセツ物を早急に処分します」
どうやら公安局超能力者派の超能力者とあの爆発の張本人であろう犯人が影の正体のようだ。
公安局には超能力者側の超能力者派と一般人のみで組まれた一般派の二つがあり、当たり前ではあるが仲は良くないというのは有名な話である
・・・・・・それにしても下品すぎる会話この上ないな。公安がこれではとうとう日本も終わりかもしれない
「こりゃぁまた大胆な・・・」
あの丈までもが苦笑いで頬をピクピクさせている
そんなことを考えていると
「潰れてください!!」
そう呟いて両腕を突きだし手のひらを開くやいなやその直線上にいた爆発魔の体が押し潰されヤツの体と地面の距離が0になったと同時に地面には亀裂が出来た
「おおっと、ずいぶんとエグいことするねぇ!」
いつの間にか抜け出し、ビルのベンチに座っている
「さっきも見してもらったけどさぁ君の圧力をコントロールする超能力、強力だけどあんまり俺には俺には効かないかもねぇ」
「さっきからいつの間に向け出すのですか!!早く潰れなさーい!!」
「いやいや、無理無理そんなんじゃぁ当たりたくても当たれねーなぁ!!」
超能力者が指をピストルのように構え圧力を丸く弾丸のように収縮して細かく打ち出すが、爆発魔の変幻自在な身のこなしに全くついていけていない
「ちょっとヤバそうだな。」
しばらく喋っていなかった丈が呟いた
「そんなこと言ったって俺達一般人にはどうしようもないだろ」
目の前で起こる自分達にはない力に見惚れると共に、少しだけ悔しく思う自分がいることに気づく
「あの時に助けられといてまだ欲張るのかよ」
知らないうちに漏れた言葉はサイレンの音にかきけされた
「チッ、増援か流石に面倒だな。おい圧力女またなぁ」
「逃がさない!!」
「何度も言うが当たらねぇよ」
超能力者の出した圧力を軽く避けながら「バーイバーイキーン」とふざけた口調で消えていった
「最後までふざけた奴だったな」
丈が珍しく真剣に言ってきたのだが
「ああ、そうだな」
俺もそういうことしかできなかった。
「とりあえず帰るか」
「ああ、早くのりはにアイス届けないとなに言い出すか分からないからな。さっさと持って帰ろ」
「それがいいな。」
流石に不味いよなーと思いながらアイスの入ったビニール袋を片手に帰路についた妙な胸騒ぎと共に
「ただいまー」
「とうっ」
「ぐぎゃぁっっ!!」
ヤバイ目がチカチカするとんでもない激痛を腹部に感じております。しかし理由は何となく分かってしまう。
「じゃあ確信犯だねお兄ちゃん!!」
「何でお前は俺の心が分かるんだよ!?」
「そんなことよりもアイスは?アイス?」
「ほらよ、っていうかマジでなんで分かったんだよ!?」
「ありがとー!」
もうすでに話を聞いておられませんな
もうすでにわかっていると思うが俺に蹴りをお見舞いした挙げ句犯罪者にしようとしたのはこの沖田のりは様であらせられる
「おおおおおおにおにおにおにおにーちゃん」
急にのりはが壊れたので慌てて
「どどど、どうしたのりは!?」
さっきまで元気だったのりはが「ぐすっ・・・ぐすっ・・・」とかいって泣いてしまっている
「マジでどうした。具合悪いのか?」
「ガリガ○君が溶けちゃったよぉぉぉぉーー!!!!」
「そんなことかよぉぉぉ!!!」
思わず叫んじゃったけどさ何?何なの情緒不安定なの?
「お兄ちゃんそんなこといっちゃいけないからね、あとそんなんじゃないですー」
「だから何で俺の思考が読めるんだよー!!」
そんな沖田家での一幕から少したち今は夕飯の下ごしらえをしている
「のりはー味噌取ってー」
「はーい、ほい味噌」
「サンキュー」
「そういえば近所で事件があったらしいんだけどお兄ちゃん大丈夫だった?」
「俺も現場に居合わせたけど大丈夫だったよ」
「良かったー、でもあんまり危ないところにいっちゃダメだよ!!」
「そうだな、ありがとのりは」
へへーと笑うのりはの頭をグリグリしつつそういえば丈が事件直前に何か言っていたようなゲームする時にでも聴いてみるか
そんなことを思いながら過ごしていればもう18時5分前となった。器具は準備万端だがやはり少し緊張していた
「ゲームってこんなに緊張するものだったっけ」
独り言が多くなってきたここ数分だが、18時を告げるアラームに更に体を固くして電源をONにして目をつむる
ーー次に目を開くとそこには洋風の町並みが広がっていた。全てが珍しくウロウロとしていると知らない男に話しかけられた
「おい」
「な、何ですか?」
すると男は一瞬首をかしげたあと納得したような顔をしてニヤリと笑い
「俺だよ俺、田代丈一郎」
「え?あ、あああああ!!!!」
ニヤニヤしながら俺のことを見ている丈が言った
「このゲームは自分の顔や体格を好きに変えられるんだよ」
「すげーー!!」
「まぁ、お前は何も想像してだろうから現実と同じなんだろうな」
「マジで・・・マジじゃん」
隣の店のガラスに映る自分の姿は現実と変わらずそのままだった。髪の色や体格が変えることのできるこの世界では逆に目立ちそうな容姿だった。
「今の台詞頭悪そうだな」
丈がケラケラと笑いながら冗談を言ってきたので睨みをきかせると静になった
「まあまぁ、とりあえず最初は初級モンスターでも狩りに行かないか?」
「そうだな!!」
少し先に見える門まで歩き、二人で扉に手をかけ、押した瞬間にまばゆい光に覆われた。この時の俺はドキドキとしていたのだった。
ーーそして次に目を開くと
きっとこの時の俺が今のことを知っていたならば、あるいわ誰かに教えてもらえたのならば俺はあの扉に手をかけずにすんだのだろう。このゲームが現実の全てを大きく変える要因と知っていたならば、きっときっと俺はーーーーこんなにも平和を願うことはなかったのだろうーーーー
実はヒロインてまだ登場人物していません
ご指摘、アドバイスのある方いらっしゃいましたら是非お願い致します




