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詩集「雨と恋の唄」

作者: いち子

ただいま


いつになったら

この雨はやむのだろう

指先から 寒さが

視界から 孤独が

唇から 青色が

侵食してくる


やまない雨

耳の奥で、ドアをノックする音

階段を駆け上がる足音

まぼろし


全部この雨のせい

いつになっても止まない、

この雨のせい


冷たい雨。

やまない雨。


想いは

高らかに足を滑らせて

アイは

静かに静かに

黒ずんで沈んでいく


やまない雨


一人ぼっちの部屋に、

「ただいま」



-----------------------



ちいさな愉しみ


雨が降っているので

傘を持って恋人を迎えに

早く

玄関を飛び出す

早く はやく

雨滴をちらして

はやく


わたしは目と傘になる

ルンルン気分で

目と傘になる


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― 新着の感想 ―
[一言]  はじめまして、葵枝燕と申します。  『詩集 「雨と恋の唄」』、読ませていただきました。  私は、最初の詩の方が好きです。当たり前にあったものが今はいない、その喪失感を雨が引き立てていて、す…
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