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村での平和な生活

すみません、少し長いです…

けリル・ミリアーヌはティーアの隣の大陸、セル大陸のグリーシア村で生まれた。

この大陸は古代の聖女セルが作ったとされるからか信仰心が強い人が多い。

グリーシアは緑の瞳や髪の色の村人が多かったから古代語で緑と言われる村だ。

そのため緑は村では信仰される色である。

なので人々は緑のものを身につける。

そして国の司祭である者が伝えた聖女セルや神の言葉、「争いをするな、誰にでも優しくしろ」と言う言葉を信条にしてみんな暮らしている。

村人たちは優しく、美しい草花がたくさんある村。そんな村が彼女は大好きだった。



メリルが7才の頃。母親が魔法を教えた。

魔法を教えるきっかけは、1本の萎れた花だった。

母セーレが営んでいる花屋は町で一番売れていた。美しい花を目的に来る人もいたが、セーレの美しい容姿と一緒にいると落ち着く魔力を目当てに来る人もいた。

花を店頭に並べている時。メリルは店内の花をじっと見ていた。

「どうしたの」とセーレが声をかけると、メリルは萎れた花を指差し、泣きそうな声で「枯れそうだよ、この花枯れちゃうの」と聞いた。

そんな彼女をセーレは緑色の垂れた目を細め、「大丈夫、今から元気にするよ」と励ますように笑って言った。

そして彼女は着ていたローブの中から、先に翠玉のついた長さ10㎝くらいの細い杖を取りだし、魔力を放出した。杖は白い光を放ち、その光は花に向かった。すると萎れていた花はみるみるうちに元気になり、葉はきれいな若葉色、茎はピンと立ち、花弁は瑞々しい橙色となった。

その光景をメリルは目をキラキラと輝かせて見ていた。そして彼女は頬を紅潮させて、

「お母さん!わたしに魔法を教えて!!」

そう興奮して言った。



セーレは嬉々としてメリルに魔法を教えた。

攻撃魔法は教えなかったが、回復魔法、補助魔法は全種類教えた。その結果、彼女は全種類大人の魔導士よりも上手く使いこなした。

それから彼女の趣味は、傷ついた動物の治療や花の成長の保護だ。

いつものように、彼女は足をけがした猫の治療をしていると、1人の少女が駆け寄ってきた。「なにしてるの~」と言って首をかしげる姿は愛らしい。

白い肌、深い森のような緑の大きな目、炎のような鮮やかな猫毛を2つに結ぶ少女、レイス・ハーミラは最近できたメリルの親友だ。

「あ、やっぱり動物治してたんだ~」

「うん、やっぱり傷ついた子は見放せないからね」

そう言って、えへへと無邪気に笑う。

そんな場の雰囲気に水を差しに来る人物がいた。

「おい、メリル!村長様が呼んでるぞ!そんなことばっかしてないで早く来いよ~」

そうニヤリとした顔で言ってきた村の少年、シェード・ヘイゼル。

木の実のような茶色の短い髪、若葉のような黄緑の目は笑っているからか細くなっている。

健康的に少し焼けた肌。口元も笑っているからか歪んでいる。

メリルはこの少年があまり好きではなかった。

「そんなことって何!木を振り回してる方が無駄なことだと思うけど~」

「なんだとーー!!これは村を守るためだよ!

俺は将来村を守る兵士になるためにだな…」

またいつものようにケンカが始まった。

シェードと一緒にいる友人、アルフリード・リーシルは、はあっとため息をついた。星のような銀色の少し長い髪に、海のような青緑の目、白い肌、そして整った顔立ちが特徴的だ。

会うと毎回ケンカする2人を止めるのがアルフリードの役割のようなものだ。

「2人とも止めなよ。レイスも怖がってるよ。

それにメリル、君村長様に呼ばれてるんでしょ」

その言葉で、メリルは「あ!」と叫び、村長のもとへと走っていった。



この村長の言葉が、メリルの未来を変えることをまだ誰も知らなかった。


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