じゃくにくきょうしょくです。
感謝の言葉を伝え、巨大蜘蛛の残骸の元を離れました。未だ残骸を食べている子蜘蛛もいました。彼等(彼女等?)は一様声をかけましたが、聴いてくれず。寧ろ僕を敵と思ったのか、噛みついて来たり糸を吐いてきましたので急いで逃げました。皆に(来るな!!)とか(喰いモノとる奴殺す!!)とか言われました。……取りませんよ。というか、皆してお母さん認識は無いのですね…。思いっきり食物発言してますし……。
(これからどうしましょうか……。)
正直、どうすればいいのかわかりません。
だって蜘蛛に成っちゃったんですよ?最近よくある転生物って大体が人間、又は人型の生物じゃないですか?なのに僕、虫………どうしろと?巣の造り方なんてわかりませんし、糸の吐き方…はさっき何となく口から出せましたからいいかな?
(それに、………僕は喰べることが出来るのでしょうか?)
さっき、巨大蜘蛛を喰べた時は意識がなく、本能に従っていただけです。だから僕は“自分の意志で生物を殺す”ことが出来るのでしょうか?わかりません。
(今日は色々あり過ぎます。一旦休みましょう。)
そう思い、僕は近くにあった木に登りました。暫くボーっとします。すると眠くなってきましたので、僕は糸で簡単な足場を造りその上に乗って睡魔に身を委ねます。
(これが夢だったらいいな~……)
そう願いながら…………
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
おはようございます。残念なことに夢じゃありませんでした。
どうやら随分と寝てしまっていたらしく、お日様が見えなくなってまいました。
それで知ったのですが、どうやら僕は夜目が効くみたいです。色が見える昼間と違い、モノクロですがとても良く見えます。寧ろ性能なら夜のが上です。すごーく遠くまで見えます!!前世は視力が0.02だったので地味に嬉しいです♪
(あれ?あれなんだろう?)
調子に乗って色々見ていたらおっきな熊みたいのと鳥みたいのが見えました。
少々浮かれていたのでしょう。いつもなら確実に避けるのに、僕は好奇心に負けて木々を伝い近づいて行きます。
近くまで(まだ150mくらい間がありますが)来ると、鳥は昔図鑑で見た隼みたいなやつでした。
どうやら戦いの真っ最中だったみたいです。隼さん逃げる気0みたいです。何回も揚がって突撃、揚がっては突撃を繰り返しています。…夜目効くみたいですね。熊さんも迎え撃つ気満々で、何回か隼さんに合わせてカウンターでダメージを与えています。ですが、こっちは夜目があまり効かないようで空振りや何もない所に攻撃しているのが多いです。傷は熊さんが多いですが、隼さんは疲労がかなり貯まっているみたいです。
(……もう少しで終わりそうですね。)
そう思っていたら二匹は動きを止めました。
熊さんは攻撃を辞め、身を縮めます。後ろ足に力を込めているのが見えるので、渾身のカウンターを決める気でしょう。
一方隼さんは近くの木に停まり、息を調えます。そして羽を膨らませ、突撃出来るように構えます。
おそらく、次を最後にするのでしょう。場に緊張が走ります。
(……………くる!)
次の瞬間、隼さんが動きました。そこから急加速!停まっていた枝からほぼ水平だったのにも関わらず今までで一番速いです。熊さんは風切り音で位置を知ったのでしょう。後ろ足で立ち上がると、その子供の胴体くらいありそうな前足を隼さん目掛け降り下ろします!
正に熊さんの前足が隼さんに当たる、その時でした。
突然隼さんの身体が淡く光…そして……
バチッバヂヂヂヂヂヂヂヂッッッッッッツツツ!!!!
熊さんと隼さんが輝きました。
「グガァァァァアァァァァァァァァァ????!!!」
「キュ?!」
暗闇に慣れた眼にいきなりの大光量はキツすぎます!!思わず前の脚4本を使って眼を覆います。おめめが痛いです。まさか光るなんて思うはず無いじゃないですか…。って、えっ?光った?隼、というか鳥って光ましたっけ?そもそも発電器官ありましたっけ?
若干混乱しつつも、眼の痛みが治まってきたので脚を眼から離します。結果は勿論隼さん(?)の勝ち。熊さんはビクッビクッと痙攣していました。ぶちっ。ぶちっ。っと美味しそうに熊さんの頭等辺のお肉を食べる隼さん。
(…………弱肉強食ってこういう事ですか~。)
僕は考えることを放棄しました。強者こわい……。
誤字・脱字を見つけましたらご報告お願いいたします。
5/29
修正しました。




