表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

二次元に恋をした

落ちたもん負け

作者: 保科律

ショッピングモールで、一緒に買い物。

映画を観たあとは、コーヒーを片手に2人で感想を語り合う。


周りの人からは、私たちは何処にでもいる普通のカップルに違いない。


でも、違うんだ。


「ねえ、梨乃ちゃんとはどう?」


映画の感想もそこそこに、私はそう切り出した。



「順調だよ。昨日、向こうの誕生日だったから、一緒にお祝いしたよ」


「そっちは?」


「いつも通りよ」


「部活一直線…か。さみしくないの?」


「ないよ。そういうところが好きだから」


「健気だな」


健気。そう言われるとなんだか、照れる。

私はあの人の応援でさえ直接できやしないのに。


「どっちが。そっちだって尽くしまくってるくせに」


「彼女は笑顔が1番だからな」


そういって、彼は幸せそうに笑った。


彼には、彼女がいる。

私には、好きな人がいる。


まあ、その相手は…二次元にいるんだけど。


彼は恋愛シュミレーションゲームのキャラクターに。

私は漫画のキャラクターに、恋してる。


私と彼の関係は恋人なんていう甘い関係ではなくて。


ただのパートナーだ。

世間体に雁字搦めになっている今世を生き抜くための。


馬鹿げてる?

だってしょうがないじゃない。


あの日、あの瞬間。

恋に落ちちゃったんだもん。


私の遺伝子がこの人だといっている。


たとえ、二次元の世界にいたとしても、

私は全身全霊で貴方に恋をする。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ