非日常と日常の狭間
これは歪んだ非日常の物語。
いや、非日常という名の日常の物語と言った方が
正確か…
20××年全てが区分けされた世界
誰もが一人一人価値をつけられるそんな世界
求められるのは
効率、成績、業績、表面的な結果。
皆はこの世界を「画期的な世界」と称した。
人間に価値をつけるという非日常。
そんな非日常を日常と受け入れて生活する非日常
世界は非日常で溢れている!
ほら今日も世界中で…………。
「てめぇ!調子のってんじゃねーよ!!!」
街の中で怒鳴り声が響き渡る。
集まった野次馬達は(あぁなんてベタな状況)
と思った事だろう。
「のってません。」
絡まれているのは高1くらいの小柄な子3人だった
男子2人女子1人だ
彼らの表情には怖がる事もなくかといって
調子に乗る感じでもなく
ただただ無表情だった。
「ガキがふざけたマネしてくれてよぉ!」
「ふざけてません。」
5、6人のヤンキー集団は
「コイツら、シメちまおうぜ!」
鉄パイプ持った一人がか弱そうな少女へ
襲いかかる。
シャッ…
辺りに想像もしなかった出来事が起きた
まさに刹那。
一瞬で少女は襲ってきた男をかわしていた。
その場にいる誰もが「シャッ!」という
音の正体に気づいたものは居ないだろう。
次の瞬間男のベルトが切り取られズボンを
掴んでいないとパンツ丸出し状態だった。
「なっ!?」「っ!!!」「えっ!?」
野次馬達も口をポカーンとしてその光景を
見ていた。
なおも無表情な3人に彼らは恐怖を覚えた。
しかしここまでして引くわけにも行かない…
「あなた達も非日常の中に埋もれてそして死んでくんですね。」
突然三人の中心にいた男が言い放った。
「僕の名前は竜田 昇です。」
……5分後……
野次馬がいた場所には6人の
男達が気絶していたそうだ。
野次馬の話によれば
「僕達はこの非日常を変える。革命だ!
perfect daily…完全な日常。」
そう言ったらしい。
そういえばここ最近出た都市伝説に
似たような事あったな…
完全な日常を作る為に
日常を動かす集団
[daily motion]
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初めてなので多少のミスなどは多めに見て下さい。
これからもこのシリーズで書くつもりなので
よろしくお願いします。