ベースボールボール・閑
《ベースボールボール・序のまとめ》
「クラスメイトに頼まれ、噂の『洋館』に潜入した主人公、灰村和矢」
「……おい。ちょっと待て」
「そこで彼を待ち受けていたのは、古今東西のお化けたち」
「だから待てよ! ナチュラルに流すんじゃねえよ。傷つくだろうが」
「そして見事な死亡フラグをたててしまった彼の運命……命運はいかに」
「言い直したところで意味に違いはねえよ……じゃなくてさあ」
「なにかしら」
「やっと普段の口調に戻ったな、お前」
「今の私は解説キャラだから」
「知らねえよ! つーか、何? このコーナーお前がやるのかよ。もう出番ないかと思ってたぜ長谷川」
「本編での出番はもう当分ないから、こっちにまわしてもらったのよ」
「……ああ、そう。で、これからなにするんだ? まさかこれだけってはずは」
「あるわ。これで私の出びゃ」
「「……………………」」
「出番はもう終わりよ」
「……まあ、そんなミスは誰にでもあるからさ。あんまり気にす──」
「いいえ。今のはミスではないわ」
「……じゃあ、なんだよ」
「エラーよ。不可避の誤りだったの。超自然的に発生したものを、どうして私ごときが止められましょう?」
「……英語って、便利だな。開いた口が塞がらねえよ」
「そういえば、その表現の対義語って、なんなのかしらね」
「なんだ藪から棒に。……『閉口』は字面的にはそう見えるが、どちらかっつーと類義語だよな。おっと、マジでわからねえぞ?」
「この程度の語彙もないなんて、灰村和矢君。あなた、馬鹿すぎて笑えてくるレベルよ。あはは。おもしろーい」
「……言いたいことは色々あるが、じゃあ、お前だったらどう言うんだ」
「………………『口を割らない』」
「それはただの頑固者……というかどんな状況下で使うんだ? どっかの諜報部員くらいにしか使わねえぞ?」
「『口が開けない』」
「それはなにかの病気だろう」
「いいえ。物理的に拘束されている人の心の声よ」
「繋がったー! 諜報部員の人、拷問されてるよ!! いや、というか拘束ってなんだ。口を、か?」
「ホッチキスで綴じられたのよ」
「……お前、西尾維新作品好きだろ」
「西尾維新? 誰だったかしら。うろおぼえウロボロスなんだけど」
「どんだけ好きなんだ西尾維新!! 言われてもピンとくる人いねえから!!」
「……飽きたわ」
「自由だなァお前は」
「帰るわね」
「マジでじゆ……って、もういなくなってやがる! なんだあいつ。つーか、
なんだこれッ」
序幕のまとめ・・・と思わせての、ただの雑談でした。
たびたび入れようと思います。