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番外編:クリスマスはどうすんの?-岡崎 涼乃Ver.-

クリスマス番外編スタートです。

本日開始で25日に終了。

まずは、岡崎涼乃と早川圭吾のカップルから、どうぞ。

 文化祭から1ヶ月くらいたって、私と圭吾くんはお互いの家族に紹介しあった。私の家に圭吾くんを連れてきたときは、両親だけじゃなくて今年結婚した12歳上のお姉ちゃんがわざわざ見に来た。

 お母さん、お姉ちゃんは圭吾くんが気に入ったみたいだけど、お父さんは複雑そうな顔をしていた。

 姉は帰り際に「将来いい男になりそうじゃないの。見る目があるじゃない」とニッコリ笑って帰っていた。

 圭吾くんの家はご両親とお兄さん。イケメンの家族はやっぱり容姿が華やかだった。でも話すと気さくなお父さんとお兄さん、女の子と話すのが楽しいと喜ぶお母さんが暖かく迎えてくれたのだった。


「涼乃、クリスマスどこか行きたいところってある?」

 冬休みも間近になったある日、圭吾くんと帰る時間が重なったので一緒に帰っているときにふいに聞かれた。

 今までのクリスマスの過ごし方といえば、家族全員でホテルのレストランで食事。お姉ちゃんはデートをするようになると食事会には参加しなくなった。圭吾くんを紹介したあと「”今年は、涼乃も参加しないんだな”ってお父さんが寂しそうだった」ってお母さんに言われたっけ。

「うーん・・・・そうだねえ・・・・」

「あのさ・・・・イブなんだけど、親も兄ちゃんも家にいないんだ」

「へー、そうなの。じゃあ、圭吾くん家に帰ったら一人なんだね」

「だから、その・・・・・家に来ない?」

「圭吾くんの家に?」

「うん。ちょっと帰りが遅くなっても、俺がちゃんと家まで送るから・・・だめかな」

「えーっと・・・・急に言われても・・・」

「うん。分かってる。でも、俺の家じゃなくてもデートはしよう?」

「う、うん」


 私は帰ってきてから自分の部屋でずっと考えているけど、明確な回答が出てこない。「だめだ、自分で考えてるとワケわかんない・・・・」私はお姉ちゃんの携帯に電話をした。お姉ちゃんは家にいた。

「どうしたの。何かあった?」

「うん、・・・・あのね、お姉ちゃん」

「ん?」

「クリスマスイブに、圭吾くんと会うんだけど・・・その、ご家族だれもいないから、家に来ないかって誘われて」

「・・・・あらららら・・・・そりゃまた・・・」お姉ちゃんも一瞬絶句した。

 しかし、そこはお姉ちゃんだった。

「えーっと、早川くんは無理強いしたりする子じゃなさそうだけど」

「う、うん。家はだめでもデートはしようって言われた」

「そう・・・。」

「やっぱり、自分で考えなくちゃだめだよね」

「まあ、最後は自分で決めなくちゃね。・・・・とはいえさ、す・ず・の♪」お姉ちゃんが妙に陽気な口調になった。

 こういう口調のお姉ちゃんは要注意だ。爆弾発言の前触れだ。

「勝負下着を買う決心がついたら電話してね。付き合ってあげるからさ~。お姉ちゃんがクリスマスプレゼントとして買ってあげる♪それと・・・避妊しなさいよ。ないなら、あげるけど」

「は、はい~~~???」いきなり、直球かよ!!姉!!

「涼乃もこういう相談をしてくる年齢になったのね~。まあ、よく考えて答えなさいよ。じゃあね~」お姉ちゃんに電話を切られた後、私はまた悩み始めた・・・・。



 あれから数日後に圭吾くんにOKの返事をして、姉から勝負下着をプレゼントされてしまった・・・。

 駅で待ち合わせをして、そのまま圭吾くんと私は黙ったまま手をつないで圭吾くんの家へ。

「俺ね、ずっと緊張してるんだ」

 圭吾くんの部屋に通されてから、彼が口を開いた。

 それを聞いて、緊張してるのは自分だけじゃないって分かった私は少しだけ力が抜けた。

 お互いに顔を見合わせて笑いあって、キスをして・・・・・圭吾くんの腕の中で、男の子の体ってきれいなんだなってぼんやりと思った。


読了ありがとうございました。

誤字脱字、言葉使いの間違いなどがありましたら、お知らせください。

ちょっと感想でも書いちゃおうかなと思ったら、ぜひ書いていただけるとうれしいです!!


お久しぶり(でもないか)の『図書委員会』です。

「Approach~」を完了した際の活動報告で宣言したものがなんとか

形になりました。

 次は瑞穂バージョンになります。

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