第15章:それぞれの文化祭:武内 苑子Ver.-1
苑子とお化け屋敷。の巻
長くなってしまったので2つに分けました。
クラスの出し物「お化け屋敷」は順調にお客様を迎えて、盛り上がっている。
樹理ちゃんが作った血のりつきTシャツは、すごい出来で、私が作った大量の紙ふぶきも役に立っているらしい。
仕掛けは分かってるけど、やっぱり入るのは別!!怖いものは怖い。
受付を交代すると、私は正門に向かって急いだ。
昨日、聡太お兄ちゃんが「泰斗祭に行くから、案内してほしい」って頼んできたからだ。友達連れてくるって言ってたけど、私、お兄ちゃんの友達って内藤さん以外知らないんだよね~。ちゃんと案内できるといいんだけど。
人ごみを抜けて、正門に辿り着くと・・・・お兄ちゃんの姿が見えた。
「そうくん、ごめんっ。」
「おせーよ。」
「苑子のクラスはお化け屋敷だろ?おまえ、大丈夫なのか?」
「だって、実際に体験するんじゃなくて準備するほうだもん。大丈夫だよ」
「あれ?お友達連れてくるって言ってなかった?」聡太お兄ちゃんしか待ち合わせ場所にいない。
「ん?あっちもちょっと遅れてるんだよ。お、来た来た。こっち!」とお兄ちゃんが手をあげて友達を呼んだ。
「すみません。」顔を見せたのは・・・・内藤さん!!
「こんにちは。武内さん」
「こ、こんにちはっ。内藤さん・・・そうくん、友達って内藤さん?」
「そうだよ。こいつ、今まで泰斗祭来たことないって言うからさあ。連れてきてみた」
半ば強制かっ、聡太!!
「・・・すみません、兄が強引だったみたいで・・・・」私が頭を下げる。
「確かに誘いは強引でしたね。でも泰斗祭は一度来てみたかったから、楽しみにしてたんです。」内藤さんはちょっと笑った。
「それなら、よかったです。・・・・あの、どこか見たいところはありますか?」
「苑子、まずはお前のクラスのお化け屋敷だ!!」
「えーっ!私入りたくないよう」
「いつも俺と伊織兄が一緒なら入ってただろう。伊織兄はいないけど、内藤がいるから大丈夫だ」
それだと、ますますやだよーっ!!怖いのと緊張で大変じゃないかっ。
「武内さん、お化け苦手?」内藤さんが、私を見る。
「・・・苦手です」
「じゃあ、俺が伊織さんの役目を果たしてあげるよ」
「へ?」
読了ありがとうございました。
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文化祭で少しは進展がみられるのか・・・この二人。