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苑子、盆と正月パート2の巻
「あの、内藤さん」
「はい」
「今日は、部活はないのですか?」
「部活は、休みです。それに、もうすぐ引退ですからね。」
「何月に引退ですか?
「9月に行われる他校との交流試合が終わったら引退です。」
「そうですか・・・あの内藤さんはいつもどこの駅から、あの電車に乗るんですか?」
内藤さんは、私の降りる駅の2つ先の駅名を言った。
「私の降りる駅は・・・あ、ご存知ですよね。」
「一緒の電車で帰りますか?」
「は、はいっ。」
きゃーっ。盆と正月パート2!
でも、一緒の電車に乗っても、私たちの間にさっき以上の会話がなかった・・・・。
もっと、私から話しかけたほうがいいのかもしれないけど・・・でも、内藤さんの隣で黙って立っているだけで、なんだか幸せ。
いつの間にか、私の降りる駅に到着したため私は内藤さんに「駅に着きましたので、降ります。」と会釈して電車を降りた。内藤さんは「気をつけて」と会釈してくれた。
家に帰ると、聡太お兄ちゃんが珍しく家にいた。
「苑子、おかえり。遅かったな・・・本屋か?」
「うん。取り寄せてもらった本を買ってきたの。あ、今日ね本屋で内藤さんにばったり会ったよ。
夕方だから同じ電車で帰りませんか?って言ってくれたから、同じ電車で帰ってきた」
「へえ・・・・」聡太お兄ちゃんが、珍しそうに言う。
「どうしたの?」
「あ、俺ちょっと部屋いく。夕飯なったら呼んで」
聡太お兄ちゃんは、そそくさと部屋に行ってしまった。変なの。
明日、また電車で内藤さんに会えるかなあ。あの混雑で近づけるかどうかもわからないけど、
今度は会釈だけじゃなくて話ができるといいなと思った。
読了ありがとうございました。
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会話までに-4までかかってる・・・・。
自分で書いててなんですが、進展が遅い・・・。