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なんだかんだで甘い週末の巻

 お風呂から出て、私は誠介の部屋においてある服に着替えて軽くメイクもする。

 お互いの部屋に、それぞれ相手が自分の服や小物を置いていく行為は、まるで部屋を侵食しあっていくみたいだ。

「冷蔵庫見てもいい?何か適当に作るよ」

「いいけど・・・何かあったかなあ~。この2週間、期末テストの問題つくったり会議あったりで外食続きで家で食べてないんだよなあ」

 

 私は冷蔵庫を開ける。

 見事に何もない。ハイボール缶二つ(誠介は飲めないので、きっと私用である)、バナナ(誠介の朝ごはんその1)食パン(朝ごはんその2)、卵2個。それと、野菜ジュース、お茶、ポット型浄水器。

「野菜がないねえ」

「最近、買い物も行ってないからなあ」

「買い物して、何か作って食べない?」

「そうだね。買い物に行こうか。」


 パスタを食べようという話になって、野菜やパスタ、それぞれの好みのソース、他の食料品を購入し帰路につく。

 家でパスタを食べつつ、誠介のここのところの忙しさの話を聞いていた。

 すごいハードスケジュールで驚いてしまう。

「一段落ついてよかったね」

「やっと恵理子と過ごせるわけだよ。も~長かった~・・・・」

 そんな誠介が、なんだかとても可愛くみえて思わず髪の毛をなでてしまう。

「僕は子供か?」

「うふふ。なんだかさっきの発言がかわいかったの」

「ふーん。じゃあ・・・・・」と私の手をとり、なぞる誠介。

 誠介の考えが察した私は「だめ。私、家に帰りたいの。明日は学校でしょう。」とやんわり拒否をした。

 

 すると誠介は「じゃあ、僕がスーツとか必要なものを持っていくから今日は恵理子の部屋に行くよ。明日は一緒に出勤しよう」と言い出し、私の部屋にいくことになってしまった。

 そして、私はまた誠介に食べられてしまったのである。

 ・・・・・ 月曜日。なんとか誰にも見られずに学校へ来ることができた・・・よかった。


読了ありがとうございました。

誤字脱字、言葉使いの間違いなどがありましたら、お知らせください。


誠介&恵理子メインの話はこれで終わりです。

第8章は早川圭吾の奮闘パート2です。

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