平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」:第22回「顔、変わるの?」
「てえへんだ! てえへんだ!」
<何、その時代劇モード>
「いや、これが落ち着いていられるかってんだい!」
<どうしたんだい、お前さん>
「……乗るんだ……」
<急にやめるな……>
「あの! 前に美人問題やったでしょ!」
<ああ、私の方がアミカナより美人ってヤツ?>
「それで利用した某機関から……」
<無視かよ……>
「極秘情報を入手したんでゲスよ!」
<いや、もう、ちゃんとして>
「はい。ちゃんとします。入手したのは、『アミカナ5.0』です」
<5.0?! 4.0は?>
「ああ、4.0は小川真奈実さんになりました。ちょっと年齢が高かったみたいで」
<ちょっと! 凄く失礼なこと言ってるよ! 『今度一緒にお芝居やりましょう』とまで言われたのに>
「いや! 私が言ったんじゃないから!」
<で、5.0ってどういうこと?>
「まずは画像をご覧下さい」
<あー、これは可愛いかも>
「だよね?」
<え、何? 私達、顔、変更されるの?>
「わかんない」
<え、でもさ、これだと、何ていうか、ちょっと若くない?>
「そうだね。ちょっと25歳には見えないかも」
<あ、私達、25歳だったんだ?>
「小川さんの時にそう決まりましたよ」
<ごめん。で、5.0は若いね。若いし、戦士って感じがしないかも>
「そうだね。箱入り娘って感じだね」
<これだと、歴史改変阻止者、務まらないんじゃない?>
「だよね! やっぱ、今の方がよくない?」
<あー、でもそれでいくと、2.0の方がいいかも……結構クールだし>
「あー……まあ、それはそうなんだけど……でもさ! 2.0だと愛嬌が足りないでしょ?」
<そうね! 愛嬌も重要!>
「今のこの感じってさ、クールに徹し切れない脆さというか、儚さがちょうどいい感じに出てると思わない?」
<それ、自分で言う? まあでも、そんな感じはする。クールと可愛いの間くらい?>
「そうそう。で、もうこの顔で慣れてるから、変えて欲しくないわけ!」
<それは同意!>
「どうする? AIに聞く?」
<何て聞くの? また『どっちが美人か』って?>
「それだと負ける可能性があるから、『どっちが戦士らしいか』」
<それだと2.0に負けない?>
「2.0はボツ案だから関係ない! 現行案か、新案か、よ!」
<いいけど、ちょっと待ってね。全くラジオの体をなしてないけど……あ、いいんですか? いいそうです>
「よ~し! では、今から■■ッピーに聞きますね。頼むぞ~……」
<お願いします……>
「出た!……やっっったぁぁ!!」
<何、何?!>
「{どちらが『時間戦士』の歴史改変阻止者アミカナらしいかだけで判定するなら、3.0の勝ちです。3.0=86点、5.0=67点です。} 圧勝!」
<嘘?! 嬉しい!>
「まだあるよ。{3.0は目に緊張感があります。輪郭や眉周辺も5.0よりシャープに見えるので、『この人、何か普通ではない仕事をしていそう』という印象はこちらの方が強いです。} そうだろ、そうだろ!」
<へー!>
「更に……{3.0は『屈強な女性戦士』という顔ではありません。むしろ、目元には強さがある一方、顔全体はかなり繊細です。だから、戦える:○、任務を背負っていそう:◎、冷徹そう:△~○、何かを抱えていそう:◎、完全無欠の戦士ではなさそう:◎という感じ。これが本編アミカナにはかなり合うと思います。}……どうこれ?! 私が言ったのと一緒じゃん!」
<凄いね! もしかして、アミカナもAIなんじゃない?>
「……う……」
<急にどうした?>
「それは、ちょっと気になってることなの。私、ミカのコピーだと思い込んでるAIだったらどうしようって……」
<何そのマジな話?>
「……まあ、今はいいわ。とにかく、私達の顔は、今のものが最適ってことで」
<待って! どっちが美人かも聞いてみようよ>
「え……いいけど……出ました。{3.0:91点、5.0:94点}……やっぱり負けた……」
<やっぱり……アミカナもAI?>
「やめて! 私のアイデンティティを揺さぶるの! 完全無欠じゃないんだから!」
<ごめんごめん! じゃあ、結論としては?>
「5.0への変更は断固反対ってことで! 以上!」
<『AMラジオ>
「アミカナ・アンド」
<ミカ』でした>
<「バイバーイ!」>
「やっぱ、どっちが美人か、聞かなきゃよかっ……」




