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Naughty ~みんなワルい子~  作者: 鈴木澪人
本編

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22

カエデは、微笑み返しながら冷や汗をたくさんかいた。

できればすぐにシャワーを浴びたいぐらいに


あっあれ~。どこでバレたのかな?ミシェルさんっぽくしたんだけどな~。


「ねぇ、ミシェル…」


セオドアが何かを話そうとしたとき、ドアがノックされ


「すみません、お時間です。準備をよろしくお願いします」

という声が聞こえてきた。


「さぁ、参りましょう。セオ!」

カエデは誤魔化すようにソファーから立ち上がり部屋を出ようとする。


セオドアはカエデよりも先にドアに近づきカエデの耳元で


「今夜、ゆっくり説明を聞かせてもらうからね」


と宣言されてしまった。


それから、歓迎セレモニー、オリエンテーションなど色々な行事をこなしていったが

もちろん、カエデは今夜の事で頭がいっぱいで全然内容が入ってこなかった。


その日の夕食は、ミシェルとセオドアは王家にお呼ばれしていた為、セオドアにエスコートされながら晩餐会場へ向かった。


セオドアは微笑みながら、カエデにしか聞こえない声で

「どう?言い訳は考えれたかな?今日は、ミシェルらしくない注意散漫だったよね」


「そうでしたか?異文化交流が楽しくて、セオにはそう見えたかもしれませんね」

そうですよ。あなたの言う通りですよ~。カエデはもう泣きたい。絶対この後おいしいご飯が食べられるのに、味がしないかも…。とテンションが下がった。


カエデの言葉を聞いた後、セオドアは立ち止まりミシェルの方を見ながら

「ミシェル()()()()()は、間違いだったね。だって、ミシェルじゃないもの」


そう言いながらカエデの左太ももをそっと触った。


「キャッ」急に触られたカエデは思わず小さな声をだした。

その声にどこのお嬢様だよと自分でツッコんだ。


「私のミシェルはこのような物騒なもの(武器)は持たないからね」

と言いながら太ももに隠している何かを指して言う。


カエデは悲しそうな顔をしながら

「これは、お亡くなりになったエリックの形見(タガー)なのですわ」

とシクシク言いながら進もうとする。

セオドアは呆れたのか、カエデと一緒に再び歩き始めた。


「…エリックを亡き者にするな。聞いたら怒られるよ」


その言葉にカエデはニコりとだけした。


晩餐会に出席するにあたり、さすがにドレスコードがあったらしく制服では出れなかったので、今朝却下した太ももへエリックの形見(タガー)を隠して持っていったのは失敗だったらしい。


そして、クレアシオン王家との晩餐会はとても楽しく過ごすことができた。

ラエティティア王女は国王の前でも元気だった。でも、王妃が微笑みながらラエティティアを怒っていたのは…なんかすごかった。器用な王妃様だった。


時々、セオドアの視線で死ぬかと思った。

やっぱり、豪華な夕食の味はしなかった…。

セオドアはカエデの部屋の前まで送ってくれた。

ドアの前に着くと


「この姿のままじゃお互い肩が凝ると思うから2時間後にミシェルの部屋に行くよ。もちろん、夜中になっちゃうから窓の鍵は空けておいてね。そこからお邪魔するから」


「えー、セオ。ここ4階なんですけど…。空とか飛べちゃうのでしょうか?」

カエデは半ば諦めた感じで質問する。


「ミシェルは覚えてないのかな?僕の部屋は君の隣だよ」

セオドアは視線だけを送る。


ちっっっか、とカエデは思ったがすぐにセオドアが答えをくれた。


「だって、私たちは婚約者だからね」


そういうと、カエデの代わり部屋のドアを開けて、カエデのみ部屋に入れる。

そして、ドアを閉める瞬間


「楽しみにしてるから」


と言いながら、ドアを閉めた。

閉じられたドアを見つめながらカエデは呟く


「あと、2時間か…。」

最後までお読みいただきありがとうございました。

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