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女子とかつての女子たちに

雨の中を

作者: 薄雪草



雨の中を


傘をさして


ただ歩いた


気に入りの本を一冊持って




軒下の鉢植えが


庭の木が


雨の薄明のなかで


葉を 花をつけて


静かに息づいていた




葉には 雨のしずくが


溜まっては こぼれ落ちて


ひとつひとつ


輪郭が白く光って


風に 小さく波立つ




雨足が強まってきたら


よその軒下で 雨やどり


雨粒が 淡く光りながら


空から降りてくるのを眺めて


指先に受けとめてみた




静かに降るようになったら


また 歩き始める




道には水たまりが 先まで続いて


白い空を映して


雨粒を受けて


波紋が広がっていた






明るい雨の


降るなかを 歩いた













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― 新着の感想 ―
[良い点] 雨スキーさんを、また発見。 雨ならではのうたってありますよねー。 オノマトペで、しとしと、ザーザー、ぴちょぴちょぴちゃん。 ありがとうございました!
[良い点] 雨の日も楽しく過ごせそうなステキな詩ですね。 最後の2行が特に好きです。
2021/04/29 18:08 退会済み
管理
[良い点] その解説、すごくわかりやすいです! わずかに降ります、やや多めに降ります、かなり強めに降ります。 と言われるより、断然、わかりやすい! その表現は、詩に使えそうですね。
2021/04/29 17:56 退会済み
管理
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