番外編 ライムライムに行ったとき
「ついに、今日は本物のライムライムに来たわね!」
ライラがハイテンションで言う。
「ライチライチもおいしかったけど、やっぱり本物も飲みたいもんね。」
「でもここ、混みすぎじゃね?」
「そんだけうまいんだろ。」
「お待たせしました。ご注文はお決まりですか?」
「「「「コーヒーをお願いします!」」」」
「はい、コーヒーを四つですね。少々お待ちください。」
「楽しみね。」
「だな。」
だんだん会話が少なくなってきた。そして、コーヒーが運ばれてきた。
「お待たせしました。当店自慢の、オリジナルコーヒーです。ごゆっくりどうぞ。」
「おいしそうね。」
「前のは冷めたやつだからおいしくなかったのかもな。」
「いい匂いだね。」
「もういいから飲もうぜぇ。」
「そうね、じゃあ一口。」
そう言ってライラが飲む。すると、
「⁉」
「「どうした?」」
「飲んでみたらわかる!」
そういわれて三人同時に飲んだ。
「「「⁉」」」
これは…
「そんなにおいしくないね。」
「「だな。」」
「おいしいんだけどライチライチほどじゃないのよねぇ。」
「しかも高いだろうしね。」
「そうなのか?」
そう言ってアイザが伝票を見た。
「なんだこれ⁉」
「んだよ。」
「んだよじゃなくてこれ見ろよ!」
そこには、なんとこう書かれていた。
【コーヒー 四杯 四千ピン】
「いくらなんでも高すぎでしょ!」
「ライチライチなら四十杯飲めるぞ!」
「これで一杯千ピンとか詐欺だろ!」
「飲み終わったら帰ろうか。」
「「「こんな店二度と来ない!」」」
「次からはライチライチに行こう。」
「「「あたりまえ!」」」
みんなが違う意味で興奮している。このあと、ライムライムには出禁になり、これ以来、ライチライチに集まることになった。