日常
高校入学の朝。
「はるちゃんおはよお〜」
「えり、おはよう。朝ごはん出来てるよ。」
ニコッと微笑み掛けてくれる長男の春樹。
『優しい微笑み、毎朝癒しだな〜、、、』
そんな事思いながらリビングの椅子に座る。
と同時に次男の凛がコテを持ってリビングに入ってきた。
「えり、時間ないから今から髪セットするぞ。」
そう言って私の背中半分位まで伸びた髪の毛をクルクルっとふんわり巻いていく。
「えへへ、りんちゃんありがとぉ〜」
これが森松家の毎日の日常である。
単身赴任の両親の代わりに
しっかり者の兄2人に愛情たっぷりに育てられた愛莉花は、見事にド天然女子に育ったのであった。
朝ごはんを食べ終え新品のブレザーに着替える。
その後は軽くメイクをして支度完了!
2階の自室から下に降りると、もう支度をして待っている2人。
春樹はスーツ、凛は同じ高校のブレザー。
整った顔立ちに付き、高身長の2人はモデルさんなのかと思われるくらいかっこ良くて見惚れる。
「2人ともすっごいかっこいいね!!」
そう言い終わるくらいに、2人同時にスマホを取りだした。
パシャパシャパシャ
「やべぇ、可愛すぎる・・・」
「えり、すっごい可愛いよ!」
これもいつもの光景なのである。
『私もポージングをしてみたりして。』
兄2人が落ち着きはるちゃんの車で学校に向かうのであった。