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殺鬼道  作者: 明 治
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壱ノ道ー鈴ー④

私立光雲こううん高校附属中学(光雲は幸運とかけているらしい)。

表向きはカトリック系のよくある学校で、敬虔なクリスチャンが数多く通っている(もちろんそうでない人も通っている)。

しかし、その裏で未成年犯罪者の保護と教育を目的とした更生施設としての役割も果たしているらしい。


しかし、紲には分からなかった。

何故、自分が。

何故ここに。


「あぁ、言い忘れていました」


この期に及んでまだ何かあるのか。

これ以上何かあったら正直つらい。

紲は身構えた。


「犯罪者クラスは2つのクラスにわかれています。人殺しが集まる重犯罪者クラス、それ以外は軽犯罪者クラスに分類されます。時に夢野君。あなたはどちらのクラスに配属されると思いますか?」


その質問に意味はあるのだろうか。

それとも今度こそ、これから新しい学舎で学ぶ紲の緊張をほぐそうと、鈴木なりの優しさを見せているのだろうか。

それに、その重犯罪者と軽犯罪者の枠組みは正しいのだろうか。


それはどうあれ、重犯罪者か軽犯罪者か。

この質問には(先程の質問に比べて)簡単に答えられる。

軽犯罪者だ。

そもそも紲は人を殺した事が無い。

それに人は、無意識に軽犯罪を犯してしまっているケースもあるらしい。


それらのことを加味して、それらの裏付けをもって紲は発言した。


「軽は「違います」


食い気味で来た。


違います。


・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・・。


違います!?


「違います」


二回言われた。

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