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参ノ道ー花ー④
クラスに着くと紲と立花以外の生徒は全員揃っていた。
心なしか昼間より表情が暗い気がする。
外は完全に暗くなっていた。
「それでは作戦会議を始めます。では委員長後、後は任せましたよ」
委員長と呼ばれたその女の子は眼鏡を掛けていた。
「それでは、先生の代わりに作戦会議を仕切らせて頂きます、委員長の冷島冷子です。作戦内容に疑問点があった場合には挙手での発言のみ認めます」
そこですぐに手を挙げる奴がいた。
紲である。
「あの・・・この作戦会議って、一体何の作戦会議なんですか?」
場がシーンと静まり返った。
皆の視線が紲に集まった。
今のは失言だったのだろうか。
「はぁ・・・。先生?」
冷島の顔は呆れている風だった。
しかも溜息のおまけ付き。
「すまん私が言い忘れていた。最初から説明してやってくれ」
「はぁ・・・では最初から説明させて頂きます。今からあなた達には殺し合いをしてもらいます」
「はあ!殺し合いってこのクラスで!」
紲は発言した。
挙手もせずに。