表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殺鬼道  作者: 明 治
14/25

参ノ道ー花ー③

重犯罪者クラスに通っているということは立花も人を殺したことがあるのだろう。

彼女がどんな境遇にいたかは知らないが、少なくとも日常を嫌ってしまう程に(あるいは憎んでしまう程に)非日常を生きてきたのだろうか。

それとも今もその最中さなかにいるのだろうか。


いずれにせよ、その答えはすぐに分かることになった。


「こんな所にいたのですか二人とも」


後ろから声がした。

鈴木だった。


「もう帰ってしまったのかと焦りに焦りましたよ。二人とも教室に戻って下さい。作戦会議を始めますよ」


その瞬間、立花の顔が陰った。

かのように見えたがそれも一瞬のことだった。

次の瞬間にはいつもの調子に戻っていた。


「もうそんな時間なんですか?行こうぜ、紲」


立花はそう言うと紲首に手を絡めてきた。

人前だとさすがに恥ずかしい。


しかし、“作戦会議”という言葉が妙に引っかかる。

およそ学校には似つかわしくない言葉である。

何か変だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ