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殺鬼道  作者: 明 治
12/25

参ノ道ー花ー①

紲は愛想笑いをしながら久津和と会話を続けていた。

会話というか久津和が一方的に話し掛けているだけだ。

紲は帰りたいどころか今すぐ眠りたいまでになっていた。

それほど久津和と接するのは疲れる。


そこでまた机を叩かれた。

やめてやれよ。

机が可哀想だろ。


誰かと思って顔を見上げると、今度こそ立花だった。

こうしてみると予想より大分背が高い。

久津和とほぼ変わらない身長である。

何やら怒っているようだ。


「ちょっと久津和、いい加減にしろよ!」


「は?何だよ、いきなり・・・」


「お前話長過ぎんだよ!こっちはずっと待ってたんだぞ!」


ずっと待ってた・・・?

久津和のことを?

二人は付き合ったりしているのだろうか。

だとしたら悪いことをした。

悪いの紲では無く久津和なのだが・・・。


「せっかく夢っちに学校を案内してやろうと思ってたのに」


“夢っち”とは紲のことだろうか。

だとしたらどうなのだろうか、そのネーミングセンスは。

それに待っていたのはどうやら紲の方だったらしい。

何故かすまなく思ってしまう。

悪いのは久津和なのだが。


「それなら俺が案内してやるよ。紲も俺の方が良いだろ?」


これは久津和の発言。


それを僕に聞くのか。

はっきり言ってどっちでも良い。

もっと言えばどちらも嫌である。


「アハ・・・僕はどっちでも良いよ?」


またしても愛想笑い。


本音はすぐに帰りたい。

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