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10、体を回す運動ができずに、悪役令嬢は気を失う

少し短めです。


入学式はものすごくつまんなかった。


体育館どでかいみたいな所で、校長(推測)が未来を担うのは君達です的な話をして。


プリント貰って解散。



……そんだけかよ!!!

ほとんどの生徒寝とるやん!!

日本の方がもっとしゃんとしてるわ!



つーか、別に遅れても問題無いっぽい。

結構空席があるもの。



「もしかして、おくれますわよ〜的な事言った私って変わり者?」


「変わり者は元からでしょう」


私の質問に間髪をいれず答えるセバスチャン。


「……的確なとどめをありがとう」

私は顔を隠してしゃがみ込む。


上から目線で注意しといて間違ってるって……くっ完全に恥ずかしい人じゃないか。


「いえ、そのような意味で言ったのでは……」


私に何か言ってるようだが今はほっといてくれ。




悪役令嬢を演じ切ったと思ったのに!!!


あれじゃまさしくバカ嬢だよぅぅぅ〜〜〜〜!


かりにもジョワロフ君の目の前でなんつー事を!!!


今まで令嬢として接して来たのにあのバカっぷりをさらしてしまった!!


とうふメンタルの私には耐えられない、赤っ恥をかいてしまったぁぁぁぁ!!!!!!


でもさ、入学式をスルーする勇気はあいにく持ち合わせてないんだよぉぉぉおお〜〜〜〜


ついでに胸もな!(涙)


黒歴史の新たなページにしっかり記録されたよ!


ううぅ。


「ヴィクトリー、泣かないで。すまなかった。僕の所為だ」


「ぐすっ、放っといて……ってジョワロフ様ぁ!?」


みられた、だと!



なぜ教えなかったセバスチャン!!


そう問いただそうとしたが彼は何処にもいなかった。


「あれ?」


「……彼は用があると言っていたよ」


んん? 私売られた?


そして、死亡フラグ(ジョワロフ君)とふたりきり?


もうお腹いっぱいだYO!


私に手を差し伸べるジョワロフ君。


「立てるかい?」


「色々キャパオーヴァーで無理で……ゔぉっ!!」


この浮遊感、まさか……


目を開けるとそこには、ジョワロフ君の笑顔がアップで写っていた。


「歩けないでしょう?部屋まで送りますよ」


これはお姫様抱っこ、だと。


「ヴィクトリー?」


あり得ない現実に私の脳は理解する事を辞め、速やかにシステムを終わらせた。


……そう、私は気絶した。



お姫様だっこのままで。



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