9、体を斜め下に曲げない胸を反らす運動で、悪役令嬢は演じきった
はーい謎の騒ぎに巻き込まれている私だぜ!
セバスチャンに今北産業を拒否られました。
不可能と言われても、この騒ぎの原因が何か分からないと止め用が無いYO!
と言う事で隣にいるセバスチャンにアイコンタクトを送る。
トリップしてた私にも分かるようにさっさと説明しやがれ!!
それがおぬしの存在意義じゃろ!!!
お父様に言いつけるぞ!!
お父様に言いつけるのところが効いたらしい。
セバスチャンは、私から目をそらし、ため息を吐き出した。
「はぁーーーーーっ、そもそもぼーっとしていたバカ嬢が悪いんです。
そのバカ嬢が連れもなしにほっつき歩いたから絡まれていたんですよ。
そこでジョワロフ様が通りかかられて……この騒ぎです。」
「さすが執事の鏡セバスチャン、きっちり三行に押さえなおかつ主をディスるとは……恐ろしい子!」
「お褒めに預かり光栄です」
さて、騒ぎを楽しんでいる人たちには申し訳ないけどそろそろ終わりにしないとまずいよね〜〜
私はジョワロフ君に近づいた。
「あの〜、ジョワロフs「ああっヴィクトリー!! 怪我はありませんかっ!!?」」
腕を掴まないで最後まで話を聞きなさい。
「大丈夫です。あの〜入学s「何よ! そこの馬鹿女が悪いのよ!!!!」
人に指を指さないで話を聞け。
「入学式が…「僕のヴィクトリーになんて事する!!」
君の物になった覚えは無いし、話を聞け。
「少し黙っ「親の権力で無理矢理婚約させられたのでしょう!! 素直になって下さい!!」
「そうよそうよ」
「たしかに!!」
人垣から声が出始めた。
「……ねぇ、……セバスチャン、いいよね?」
「お、お嬢様?」
何かを察したのか珍しくセバスチャンが動揺している。
ふっ、そうかそうあ
人の話を聞こうともせずに騒ぎまくる。
非常識な皆様、そこまで言うなら素直になってやろうじゃねーかぁぁぁぁぁあ!!!
言い合っているジョワロフ君の前に立ち、令嬢達を見つめる。
「どうしました? ……ヴィクトリー?」
「な、なによ。何かあるのかしら?」
「そうよ、な、なにかいったらどうなの?
「……」
私は無言で扇子を取り出し、勢い良く開く。
扇子を開く音で他の音を制圧する。
「皆様、ごきげん麗しゅう……僭越ながら言わせて頂きますわ」
悪役令嬢モードの私は胸を反らし、群衆を見回して一言。
「このままだとここにいる方、全員入学式に遅れますわよ?」
「「「「あ」」」」
「こんな馬鹿げた騒ぎで入学式に遅れることは私には出来ません。私はお先に行きますわ、皆様はどうぞご勝手に」
そして呆然としているセバスチャンのところに行って、声をかける。
「セバスチャン行きますわよ」
「っ、はい」
私には。このチャンスを逃す事は出来なかった。
そう、
悪役令嬢を演じる絶好のチャンスと、ジョワロフ君(死亡フラグ)から離れる絶好の機会を逃す訳にはいかんのだぁぁぁ!!!!
……かわりに胸の格差を思い知ったけどな!(涙)
久方ぶりに投稿で、緊張です。
まだスタートラインにすら立てていないそしてラジオ体操の存在感が薄まって行く……




