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グチグチグチルサンデー!  作者: 青鬼
自分に対してではない愚痴
6/12

大丈夫だったか?全く、無茶しやがって。俺が駆けつけていなければ、お前はあのまま愚痴に汚染されるところだったんだぜ?…礼ならジェシカに言いな。お前を助けに行こうと言い出したのは、他でもないあいつだ。

「異世界転生とハーレムの話をしましょう」


「なろうで誰もが一度は見かける話じゃな」


「よく、主人公が事故死した後に神様が出てきますよね?」


「僧であるワシらからすれば、神に出会えるなど相当な幸運なのじゃがな」


「『間違って君を殺しちゃった、テヘペロ☆代わりに異世界にチート付きで転生させてあげるよっ☆』とか言ってますよね?」


「まあ、神ならばそういう事も出来るのかもしれんな」


「神様は何度間違って人を殺せば気が済むんですかっ!?

なんでその度にチートを与えて異世界に放り込むんですかっ!?

バカなんですかっ!?学習能力ゼロですかっ!?」


「とても神に仕える者のセリフでは無いのう…」


「いったい何人…いいえ、何百人、何千人の日本人の魂を異世界に送るつもりなんですかっ!?

もしかして最近の少子化の原因はこれですかっ!?」


「だとしたら、止めて欲しいものじゃのう」


「まあ確かに、神様に出会って異世界へ…と言うもの以外にもありますよ?

本を読んでみて気が付いたら異世界とか

ハロワに行ってみたら異世界とか

トラックに轢かれて異世界とか

魔方陣が出現して異世界とか

ゲームしてたら異世界とか

目が覚めたら異世界とか

耕されて異世界とか…

異世界に行く条件って日常生活か!?」


「ほいほい異世界に行くのう…そして耕されるのは日常生活ではないぞ?それに、耕されてもおらんしな」


「あと、たまに、異世界にやってきた理由も解らず完結する作品があるんですよっ!理由もなく異世界に連れて行くなよっ!?理系の身としては、そんな簡単に物理法則を捻じ曲げられると困るんですよっ!」


「ファンタジーとか魔法の力とか…そういうもので納得すればいいんじゃないかのう?」


「空間を捻じ曲げるのにどれだけエネルギーが要ると思ってるんだっ!?世界を焼き尽くしてもまだお釣りがくるわ!魔王とか簡単に滅ぼせるわ!異世界召喚されるやつより、してるやつの方がよっぽどチートだよっ!お前が魔王を滅ぼしに行けよっ!?」


「まあ、そういう作品を書いてる作者も、一生懸命に頑張っておるのじゃろう?いちいち突っ込むというのは、酷な物じゃろうて…それに、魔法世界に物理学を持ち込むのは止めておいた方が良いと思うぞ?」


「…解ってますよ、言ってみたかっただけです」


「まあ、楽しめるなら理屈とかどうでも良いではないか。楽しめるなら」


「次は、ハーレムです!」


「男の夢だとか言われとるの。わざわざ異世界に行かなくても、アフリカにでも行ってイスラム教徒になれば、ハーレムなど作れるじゃろうに」


「わざわざアフリカに行ってハーレム作る話のドコが面白いんですか?このハゲ!変態っ!ハーレムなんか作ってナニする気だっ!?言ってみろ!」


「なんじゃか興奮しとらんか?よだれが垂れとるぞ?」


「おっと、想像しただけで口から汗が…全くけしからんな!ハーレムを作っている主人公たちは!」


「まあ、異世界の法律で一夫多妻を認められていると言うのならば、別に問題ではないんじゃないかのう?」


「別に、僕はハーレムを作ることを責めているワケじゃないんですよ。問題は、ヒロインがチョロすぎるという事です」


「チョロインという事か?別に、チョロくてもそれはそれで良いじゃろう?」


「チョロすぎるんですよっ!

主人公とほんの数時間、一緒にいただけで『かっこいい』とか『好きになっちゃったかも…』とか言っているんですよっ!?

恋愛イベントが殆ど起こっていないのに、惚れるもんですかっ!?

フィクションの世界なんだから、もっとドラマが有ってもいいんじゃないですかねっ!?

強烈なイベントをこなしたその先に、恋愛フラグを立てるに相応しい場所が存在するんですよ!

それが、どうしたことか、有象無象の作品では女の子はすぐに主人公に惚れるんですよ!

僕には有象無象の作品のハーレムメンバーはビッチにしか見えませんっ!

主人公は全く格好良い事をしていないのに、『結婚する!』とか『素敵!抱いて!』とか言ってるヒロイン!

お前は主人公に惚れないと死ぬ病気でも患っているのか!?

好きになった理由ぐらいちゃんと考えろっ!

出来るだけインパクト強い奴でなっ!

トラウマを解消してくれたとか、

身を挺して命を救ってくれたとか、

普段は見せないような優しい笑顔を向けられてキュンときた…とかなっ!」


「別にいいじゃろう!?恋愛が主体の話ではなく、飽くまでもファンタジーなんじゃ!恋愛云々は…なあなあで話をつければいいじゃろう!?ハーレム作ればそれでオッケーと言う読者も居るじゃろう!?それに、そんな簡単に陥落するヒロインはそんなに居ないと思うぞっ!?お前の考えは極端すぎる!」


「確かにそうかもしれません、だが言わせてもらいます。

そんなんじゃ全くヒロインが可愛く見えない!

恋愛フラグも立てていないのに勝手に進行するギャルゲーみたいな物ですよっ!

開始当初から好感度がカンストしているような物ですよっ!

オープニングが始まって即刻ベッドインですよ!

ギャルゲーとかやった事無いけどっ!」


「一行、エロゲーが混じっておるぞっ!?」


「『転生とかハーレムとかは大好きだけど、書くとなると気が引ける』という愚痴でした」

というわけで検証のために異世界ものを書いてみる

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