この愚痴の連鎖を止めたい?成程な、そういう事なら考えがある。それはな、低い評価を付けたり、感想で作者の心を折る事だ。作者の心を折れば、きっとこの作品は消える。
「キャラの話をしましょう」
「物語においての重要な要素の一つじゃな。キャラの魅力次第で、例え同じストーリーで、同じ文章力だったとしても、面白味が全く変わるからのう」
「例えば、『悪の組織の正義の味方(以下、悪正義)』に登場するキャラ、田中と卓郎が居ますね?」
「主人公の親友じゃな。個性は強いが、悪い奴では無いじゃろう?」
「その『個性の強さ』が問題なんですよ」
「むむ?どういう事じゃ?」
「まずは、田中です。ここから先は悪正義のネタバレになりますのでご注意ください」
「今更な気もするがのう…」
「田中は、『女装趣味の男の娘』というキャラになっているのは和尚も知っていますね?」
「女物の制服を着ているわけじゃの。別に、男の娘の一人や二人、他の作者の作品でも見かけるじゃろう?」
「実はこの田中タケシ、何とも中途半端なキャラなんです」
「中途半端?性別的な意味かの?作者はタケシをヒロインにするかヒロインにはしないか…という所で迷っておるのか?」
「いいえ、タケシのヒロイン化の予定は無いはずなんです」
「では、中途半端と言うのは?」
「少し黙っていてください!今から話すんで!」
「何やらキレ気味じゃのう…」
「このタケシと言うキャラ。男の娘のくせに、口調も!性格も!態度も!全部、男そのものなんですよっ!」
「性別と一致しておるではないか…?何がおかしい?」
「性別と一致してるからこそダメなんですよっ!
ボーイッシュな女キャラだというなら兎も角!
小動物のようなおとなしい性格の男の娘なら兎も角っ!
ボーイッシュな男の娘になっては魅力が全く出ないでしょうがあぁぁぁぁぁ!?
しかも、主人公の妹のスカートを捲ってるんですよっ!?
変態の男の娘とか、どれだけコアな層を狙ってるんですかっ!?
そんなキャラの需要は全くありませんよっ!
せめてタケシを構成する要素に何らかの統一性を持たせておくべきでしょうっ!?
一人称が「僕」だとか、涙目とか上目使いとか天使のような笑顔とかっ!」
「一休の中でタケシのヒロイン化が進んでいるっ!?」
「最近では女口調にして、田中千里という偽名まで名乗り出す始末っ!
作者は迷走しすぎだっ!どこに向かって走っているんだ!?」
「一休!一旦落ち着けっ!」
「いいえ、落ち着いてられません!次は卓郎です!」
「中二病のキャラじゃな」
「中二病って何だっ!?」
「そこから!?」
「冥界の支配者だとか闇の盟友だとか一斉回復射撃だとか…濃すぎるわこのキャラっ!?凄くめんどくさいっ!」
「作者の本音が漏れている!?」
「中二なセリフとかを考えるのって難しいんですよっ!?それとも、そう感じるのは俺だけですかっ!?他の皆は呪文とか簡単に思い浮かぶ感じですかっ!?良かったなお前ら!?中二病の才能あるぞ!?」
「作者っ!取り敢えず作者は引っ込め!」
「ああ…すみません。取り乱しました」
「今回はワシに対する暴言は少なかったのう…」
「『登場人物の性格はしっかり考えておけば良かった』という愚痴でした」