四回目。自己紹介と俺の服。
内容がどんどんぶっ飛んで行きます。
駄文ですがよろしくお願いします
四回目
「さてと…とりあえず詳しい自己紹介と行くか」
プレートを出現させて隣で座っているメルに見せる。
『名前《ソウマ=フルカワ》
性別《男》
種族《※》
Lv《※》
職業《銃剣士》
専属ギルド《無し》
スキル《A4 C8 ※R》
・冒険者ギルド登録 Cランク
・奴隷契約 メルフィ=トゥ=フェアリス』
メルフィの本名ってミドルネームがつくんだ。
ってことはそれなりの名家出身ってことなのかな?
その辺りは絶対に触れたら地雷な気がするから聞かないけど。
「ねえソーマ、この非表示になっている部分もちゃんと見せてよ。もう貴方と私の仲じゃない?」
「あーえっと、今はちょっと無理かなぁ…これから話す事を聞いて信じてくれるなら良いけど」
俺とメルの仲って…殺人犯と加害者の仲?
普通に誤解しか招かないからそういう言い方はアウトだ。
「勿論信じるわよ。だってご主人様のお話ですもの」
「そのご主人様って辞めてくれ…何か背中が痒くなる。それでだけど…」
俺は今までの経緯と元の世界の事を説明した。
元はただの人間でこの世界の生まれでは無いということ。
元いた世界では魔法が無い代わりに科学が発展していたということ。
人間以外の生物は居たが言葉を話すのは人間だけだったということ。
この世界に飛んできた原因は話さなかった。
とりあえず気が付いたら飛んで来てしまったことにしておく。
そこで巨大猪に追いかけられていた所をミュリエルさんに助けて貰い冒険者になったこと。
そして俺の家族が事故で死んでしまったということ。
メルは初めからずっと顔がよく分からないみたいな感じだったけど最後に家族の話をした時にはやはりと言うか悲しそうな顔をした。
「…とまぁこんな感じだ。正直信じられる様な話じゃないだろうしあんまり気にしなくていいよ」
「ううん、大丈夫。何となくだけど理解できたから」
「そっか、とりあえずメルも見せもらっていいか?」
「うん、いいわよ」
『名前《メルフィ=トゥ=フェアリス》
性別《女》
種族
Lv《22》
職業《魔法弓兵》
専属ギルド《無し》
スキル《A2 C5 R0》
・冒険者ギルド登録 Dランク
・アイン級 主人《ソウマ=フルカワ》』
メルは流石にレアスキルを持っていないのか。
スキルには3つの種類がある。
まずはA"アクティブスキル"
これはその名の通り日常何時でもどこでも発動しているスキルのことを指す。
大抵は強化や回復、耐性、体質などのスキルが一般的だ。
次にC"コマンドスキル"
これはアクティブスキルとは違い自分が使用したい時に使うことが出来るスキルになる。
要は必殺技とか特技みたいなものかな?
主には魔法やら特性上やらのスキルが大半を占める。
後は職業によるスキルもかなり豊富だ。
最後にR"レアスキル"
これはどうこうして手にはいるスキルではない。
生まれ持った天性のものなので大半の人は持ち合わせてはいない。
自分を除けば今までに見た中でミュリエルさんが2つ持っていたのが一番多い。
というかそれ以外に持っている人を見たことが無いくらい希少なものだ。
レアスキルを持っているだけでパーティーのお誘いが絶えなかったりするので俺は非表示にしてる。
まぁ5つもあったら問題だわな。
「コマンドスキルが多いな…スキルも見せてもらっていい?」
「もちろんよ」
『A2
・エルフの一族(精霊,妖精との会話可能)
・魔法弓兵の技術(魔力,魔力量,身体能力強化、魔導弓の使用可能)
C5
・風魔法Lv10
・雷魔法Lv10
・射撃術Lv10
・精霊魔法(風)Lv3
・読心術Lv1(Max)』
精霊魔法使えるとか何かエルフっぽいな。
魔法もこの歳で二種類使えるなら上出来だ。
レベルもそれなりに高いし即戦力なのは間違いない。
大抵は一種類で才能があると二種類使えるからな。
まぁ相性とか血を吐くような努力をすれば別だろうけど。
「精霊魔法に風と雷魔法、同じくらいなのに凄いな」
「さっきもそうだけどソーマ何か勘違いしてないかしら?私達エルフは人間より遥かに長く生きるのよ?」
「え?じゃあ…結構なバb「死ねっ!」
「ごっふ…いてぇ…アッパーカットとか辞めてくれよ!」
「貴方が失礼なこと言うからでしょ!とにかく、私は確実に貴方よりは長く生きてるの!見た目は長く生きる文成長も遅いからよ!」
「あぁなるほどね。じゃあとりあえずは同じくらいなわけだ。因みにおれは18歳だな…永遠の」
「そうね…人間歳にすると20歳になるから私の方がお姉さんね」
「歳上のお姉さんを奴隷にするって…あーなんかやだな」
元居た世界なら発狂して喜ぶ人が何人もいただろうに。
あーいや、世界共通だからこの世界にも絶対に発狂する人はいるな。
まぁそんなことは良い…とりあえず見せてもらったしこっちも見せてあげるか。
非表示を解除してメルにもう一度俺のプレートを見せる。
『名前《ソウマ=フルカワ》
性別《男》
種族
Lv《67》
職業《銃剣士》
専属ギルド《無し》
スキル《A4 C8 R5》
・冒険者ギルド登録 Cランク
・奴隷契約 メルフィ=トゥ=フェアリス
A4
・ヴァンパイアの一族(呪い,闇魔法無効、暗黒魔法使用可能、眷属化可能、神聖物,光魔法弱点、吸血衝動)
・常闇の王(夜身体能力強化、不老不死、超回復)
・デイウォーカー(日中行動可能)
・銃剣士の技術(五感,身体能力強化)
C8
・魅了Lv1(Max)
・吸血Lv1(Max)
・闇魔法Lv27
・時空魔法Lv1(Max)
・剣術Lv11
・体術Lv36
・射撃術Lv36
・形態変化Lv1(Max)
R5
・堕天使の加護(全属性耐性、戦闘能力強化)
・武賊の才(職業スキルの上昇率強化)
・大魔導師の魂(魔力,総魔力量上昇,魔法無詠唱発動可能)
・真実の瞳(幻術無効,ステータス確認可能)
・クロノスの血(時空魔法使用可能) 』
これを見たメルは…全くの無反応だった。
というよりは先程の話が本当だったのだと納得したようでうんうんと頷いている。
理解が早いというか頭が良くて助かるよホントに。
「こんなの見せられたらソーマさっきの話が本当だったというのは良く分かったわ。それにしても常闇の王であるヴァンパイアなんて…そりゃあ首が落ちたって死なないわけね」
「まぁそういうわけなんだよ。この事は絶対に口にしないでくれよ?俺もメルも危ないから」
「分かってるわ。ねえソーマ聞きたいんだけど貴方は今までに何人殺してきたの?ヴァンパイアなんだから吸血しなきゃならないのよね?」
「あーその辺は誤解があるな。俺は一人も"吸血では"殺したことないぞ?大体吸血だってそこまで大した量じゃないし。てか人間一人分丸々とか飲んだら吐くわ!」
「そ、そうなんだ…ヴァンパイアなんて伝承でしか聞いたことがないからつい…」
「仕方ないさ。個体数は少ないし目撃例もかなり少ないからね。純血ヴァンパイアなんて伝説上の生き物みたいなものだし」
まぁ今のはミュリエルさんが教えてくれたことをそのまま話しただけだ。
因みに吸血は大体300mlほど飲めば全く問題ない。
満月が近くなると凄く血が飲みたくなるので普段は魅了を使って2、3人のお姉さんから血を頂いている。
一人でも良いけど300ml抜かれて貧血で倒れられても申し訳ないからね。
その辺りにはちゃんと気を使っている。
「まぁこれで自己紹介も終わったし次は…買い物にでも行くか。メルに装備とか服とか買ってあげないとね」
「え?本当!?早く行きましょうソーマ!」
「落ち着いてくれよメル…とりあえずその血塗れの服何とかしないと大変な事になる…」
「あっ…そうだったわね…お風呂借りていいかしら?」
「うん入ってきなよ。その間に洗濯しとくからさ」
「そう?その位奴隷なんだし私がやるけど?」
「奴隷じゃなくて旅の仲間な。仲間だから平等だ。持ち持たれつなんだから気にするな」
「…分かった。じゃあおねがいしていい?」
「まかせとけって!綺麗にしといてやんよ!さぁ早く服を寄越せ!」
もちろん、その場で服を脱いでもらって受け取ろうとした俺が(窓から)外に蹴り出されたのは言うまでもない。
普通に痛かったし周りの人からは心配しつ変な目で見られるしで結構恥ずかしかった。
まぁ当たり前だわな…服脱いでたから上半身裸なんだし…
変な誤解を招いた気がして気が気じゃなかったが諦めて歩いて自分の部屋まで戻る。
部屋に入るとご丁寧に畳んで服が置かれいた。
というかいつの間にか床が綺麗になってる…掃除してくれたのか?
メルに感謝しつつ洗濯に行こうとメルの服と自分の服を持った瞬間…物凄く気持ち悪いというかなんというか…
血でベチョベチョだった。
床に広がっていた血が綺麗になって俺の服が血でベチョベチョになっているという事は…もちろんそういうことしかないだろう。
「…俺の服で床拭きやがったな!」
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